蓮生寺では、自宅のみかん箱の中から発見した銅鏡を所有している。1500年代のもので、亀・鶴・松があしらわれている。熱田神宮との関蓮を示す文書があり、鏡もそれに付随するものではないかと思う。
古文書は「蓮生寺由緒記録」と「記録」の計2冊が保管されている。
蓮生寺の報恩講は1月2・3・4日に執り行われていたが、現在は一日短くなり1月2・3日で行われる。三昧供養は8月14日に勤められる。昔は餅を供えたが、現在は煎餅を供える。
他の地から移住してきた現住職(平成22年)からみると、養老では昔からの風習も細かく行われており、信仰や法要に対する気持ちが強いと感じられた。蓮生寺門徒は、大坪・下笠・室原に多い。他所門徒は少数である。本堂は明治24年(1891)濃尾震災で倒壊し、9名が本堂の下敷きになったが全員助かった。濃尾震災の翌年に本堂は再建された。
蓮生寺は元々大坪字堀之内に慶長2年(1597)に開かれ、元禄9年(1696)に色目川の水害の為、現在地に移転した。本来は集落の西に墓地があるものだが、水害の為村が移動し現在は集落の東に墓地がある。御代本は江戸時代初期、本願寺が東西に分かれる前の物を所有している。木仏像は寛政3年(1626)に作られたものである。
福島県の蓮生寺が発祥で平成22年現在で26代目となり、大坪に創建されてからは平成22年現在で16代目となる。

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蓮生寺由緒記録、記録3冊有り。 養老町史通史編下巻P.967「蓮生寺記録」についての記載あり。養老郡史p.581に記載あり。 表示位置は蓮生寺を示している。