北野の葬式では浄蓮寺(じょうれんじ)、正覚寺(しょうかくじ)、応順寺(おうじゅんじ)、長願寺(ちょうがんじ)、西徳寺(さいとくじ)、西勝寺(さいしょうじ)から住職を招く。その内、浄蓮寺正覚寺応順寺長願寺は北野の村民の手次ぎ寺である。
中では、昭和後期まで土葬が行われていた。また寺より御代本をお借りして、御道具もすべて貸し出しした。庭勤め(かどづとめ)の読経の後、野辺の送りの行列をして三昧に向かった。墓地に斎場があり、喪主ははだしで、親族は鼻緒が白い和紙で作られた藁草履で野辺の送りを行った。
三昧では、レンガ造りの火葬炉で火葬を行った。
昭和の初め頃は穴を掘った中で胴藁を着火剤として火葬をした。昭和51年に葬式行列があり、リヤカーで御棺を運んでいた。棺を火葬場まで担いでいった様子を模して、家族や親類のみが棺を担ぐ所作をする、肩入れの儀式を行う道具があり、2010年現在もお寺の葬式では使用される。

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表示位置は北野の墓地を示している。