養老町養老公園の養老神社境内に御嶽(おんたけ)神社が合祀されている。御嶽神社の鳥居は、養老神社の鳥居とよく間違われる。
御嶽神社は御嶽講中の人々が建てた神社である。元は唐谷の南側にある喫茶樹里の北西のあたり、渋谷代衛の顕彰碑の上の所に建っていたものを、地滑りがあったためA氏が養老神社に移したと思われる。A氏は白石村にお世話をされて明治以降に名古屋から来られ、養老神社の初代の神職を務められた方である。養老神社のために招かれていたので他の神社へ行くことはなかった。
時期は不明だが御嶽神社は一度養老神社に合祀され、その後昭和37年(1962)の養老神社の境内拡張工事に伴なって現在の位置に移された。
養老町白石在住のB氏が子どもの頃の1940年代には、御嶽神社の元位置に石積みが残っていた。2012年現在でも社跡が少しは残っているのではないだろうか。
大正時代の古写真では、御嶽神社とその鳥居が養老神社の北側に写っている。また、養老神社の北側にあった頃の写真は絵葉書などにも残っている。
表示位置は御嶽神社を示している。