養老町全域

飯ノ木(はんのき)の源氏橋の西側に昔あった、船繋石(ふなつなぎいし)という大きな岩は、昭和30年代後半の耕地整理の時に何処かに移動された。
A氏が子供の時に聞いた話では、鎧掛(よろいかけ)の榎は飯ノ木の西側、逆葦(さかさよし)は飯ノ木の集落の南にあった。

耕地整理前の鷲巣(わしのす)には、椿(つばき)、三反割(さんだんわり)、などという字名があった。昭和36(1961)年から昭和39(1964)年頃の耕地整理後は苗代(なわしろ)、石ノ割、八間屋などという字名になった。また、白山神社の東側にあたる土地で、北から一
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鷲巣(わしのす)にはあまり路傍のお地蔵さんはいない。
白山神社に木の根っこから出てきた覗き仏はお祀りしてある。また、火葬場に六地蔵さんが祀られている。
薬師堂のお地蔵さんは、昔の小倉山光明寺があった山から流れ出たのではないだろうか。わざわざ作って祀られたも
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鷲巣(わしのす)では、昔は子どもが生まれると疱瘡送りをしていた。道の辻に、さんだら(桟俵)に料理などを乗せて置いておくと子どもが疱瘡にならないといわれていた。今は疱瘡送りをしている人は全然見かけない。

鷲巣(わしのす)の虫送りはA氏の子どもの頃、昭和10年代にはやっていたが、今は行われない。昔は、誘蛾灯をたいてやった覚えがあるが、場所が字苗代の辺りだったか、神社の本殿だったかはっきり覚えていない。