下笠の字構(かまえ)の中心にある地蔵・大神宮・秋葉神社は、構だけで世話をしている。1月第2日曜日に構(かまえ)では、伊勢・秋葉参りの代参者を決めるくじ引きが行われる。翌日の成人の日に2名づつが代参を行う。
八剣神社(下笠)は構と懐(ふところ)の神社である。秋の例祭は10月第1日曜日、左義長は1月第2日曜日に行われる。
下笠の字構と字懐で祀っている八剣神社では、昔は中学校を卒業した子供は、村の役員としても一人前になるので、成人式を行っていた。今は行っていない。
福地神社(栗笠)には笠郷地内の各地にあった神社が合祀されているが、貴船郷(きぶねごう)にあった闇龗神(くらおかみのかみ)を祭神に戴く貴船神社(きぶねじんじゃ)だけは合祀されなかった。その経緯に関する詳しいことは伝わっていない。
平成22年現在は福地神社・白山神社・貴船神社の跡地に、その場所を伝える石碑が建てられている。福地神社の本宮がどこなのか明確にはなっていない。福地神社に合祀されている春繁稲荷(はるしげいなり)については商売繁盛の神様であり、他の神様に比べると勧進されたのは新しい。また福地神社の本殿の裏には7体の道祖神が置かれている。笠郷地内にあったものがここに集められたのではないかとのことだが、もともとどこにあったのか、誰がどのような経緯でここに置いたのかなどは不明である。
福地神社の秋祭は10月5日に近い土日に行われる。昔は10月5日だった。平成23年(2011)は9月に祭り踊りの練習が行われていた。祭りの1日目の夜には祭り踊り、2日目の夕方には獅子舞と祭り踊りが披露される。
福地神社裏手に置かれている7体の道祖神は、神社の東側にあったものを移動させた。田中育次氏から古く貴重なものであるとは聞いているが、由緒などは分からない。
福地神社の書物は、昭和の頃までは水害で水につかないように高い場所にある社殿に納められていた。
道標地蔵は、養老町船附の元屋敷東と呼ばれている場所に置かれている。場所は変わっておらず、この位置は過去牧田川堤防であった。道標地蔵の左右に各方面が示されており、大垣竹ヶ鼻と養老高田への道しるべになっていた。「右 大垣 竹ヶ鼻 左 養老 高田」と記されている。
養老町笠郷の船附には馬頭観音がある。未調査のため、詳細は不明である。
養老町笠郷の船附(鼠ヶ森)には秋葉神社がある。未調査のため、詳細は不明である。