福地神社(栗笠)には笠郷地内の各地にあった神社が合祀されているが、貴船郷(きぶねごう)にあった闇龗神(くらおかみのかみ)を祭神に戴く貴船神社(きぶねじんじゃ)だけは合祀されなかった。その経緯に関する詳しいことは伝わっていない。

平成22年現在は福地神社・白山神社・貴船神社の跡地に、その場所を伝える石碑が建てられている。福地神社の本宮がどこなのか明確にはなっていない。福地神社に合祀されている春繁稲荷(はるしげいなり)については商売繁盛の神様であり、他の神様に比べると勧進されたのは新しい。また福地神社の本殿の裏には7体の道祖神が置かれている。笠郷地内にあったものがここに集められたのではないかとのことだが、もともとどこにあったのか、誰がどのような経緯でここに置いたのかなどは不明である。

福地神社の秋祭は10月5日に近い土日に行われる。昔は10月5日だった。平成23年(2011)は9月に祭り踊りの練習が行われていた。祭りの1日目の夜には祭り踊り、2日目の夕方には獅子舞と祭り踊りが披露される。

福地神社裏手に置かれている7体の道祖神は、神社の東側にあったものを移動させた。田中育次氏から古く貴重なものであるとは聞いているが、由緒などは分からない。

福地神社の書物は、昭和の頃までは水害で水につかないように高い場所にある社殿に納められていた。

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庄屋佐藤家の史料は「多芸神社旧記(p.81)」にあり。 表示位置は栗笠の福地神社を示している。