昭和33年頃に一色に簡易水道が作られた。一色の辺りはつい最近まで簡易水道を使っていた家が多い。平成22年の8月までには一色全戸の上水道への水道工事が終わる。昔は山の上に浄水場があり、貯水槽から水を取っていた。風呂水などは谷水を使っていたが、カニやらミミズやらが混じっていた。
また、一色の家々は掘り抜き井戸も使っていた。掘り抜き井戸とは、地下深く穴を掘って地下水を湧き出させる、いわば自噴水である。
今熊谷の一番大きな堰堤は付近から運んだ自然石を使用して、昭和15年頃完成した。そのため一色には石積みの職人が大勢いた。現在は堰堤が埋まってきてしまっているので、合計何本あるのか正確には不明である。

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南小倉では虫送りは昔はあったと聞いているが、今は行っていない。疱瘡送りは昭和後半位前までは行っており、桟俵におにぎりをのせて辻などに置いてあった。

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一色、北小倉、南小倉、有尾、田のいずれも粥占いを行っていない。

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田の左義長は1月の第2週の日曜日に、集落の田んぼの中で行っている。同じ日に集落の総会も行う。

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南小倉では伊勢参りは一時途絶えたが昭和の中頃に復活して以来、伊勢の内宮、外宮と石清水八幡宮は部落としてお参りしている。
左義長は平成に入ってから3世代交流の場として行っている。子供たちに天筆を書かせ、1時頃に左義長の火をつけて餅を焼く。5時頃に代参迎えをして、次年度の代参者を5~6人くじ引きで決める。代参の経費の内、祈祷料は部落で持ち、交通費は各自で負担する。

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