洪水に備えて、多芸輪中には16ヶ所で水防の準備がしてある。水防倉庫には杭木・布木・空俵・麻袋・カマス・針金・ペンチ・タガネ・ワイヤー・のこぎり・まさかりが保管してある。
大野の集落は昭和34年(1959)8月の伊勢湾台風で牧田川根古地右岸堤が決壊、建設省(現国土交通省)の命により集落の80%程が移転した。多芸輪中は海抜が低いので昔から、この地域には高屋敷に水屋を作り避難場にしていた。普段は米・味噌・梅干・着物・大切な物を保管した。
昭和36年(1961)の土地改良や、また住宅移転により集落の住宅の並びが整然とした外観になった。

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表示位置は大野の水防倉庫を示している。