覚林寺(かくりんじ)は、養老町大野641番地にある浄土真宗の寺で、大永2年(1522)の創建である。本尊は阿弥陀如来である。
覚林寺は安永2年(1773)に村内で寺を建てる話が盛り上がり、本堂が再建された。その40年後、宝暦12年 (1762)に鐘楼が建設された。明治24年(1891)に発生した濃尾震災で覚林寺の本堂が倒れたので、大垣より本堂を購入し、再建した。その後、昭和34年(1959)8月の伊勢湾台風の時、現国土交通省、当時の建設省の命により牧田川右岸堤の家は移転した。その時に、村内の80%は移転してしまった。覚林寺は、まずは敷地を都合して本堂を建て替える事で精いっぱいだった。その後、元々古い本堂だったので新築の話が起こり、平成16年12月16日に覚林寺としては第2回目の本堂新築をして、現在に至る。現在(平成22年)の住職は15代目である。
覚林寺では1月4、5日に報恩講を行う。多くて20人ほどの参加がある。殆どが役員と地域の年配者である。浄土真宗では本山で帰敬式(ききょうしき)を受けた人が本山から袈裟を頂くが、覚林寺の報恩講で袈裟を掛けて参加する人はあまりいない。

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帰敬式とは、東本願寺の本山にて法主より法名釈の字を授与する儀式をいう。仏弟子となる事を意味する。 表示位置は覚林寺を示している。