行宮(あんぐう)神社の創立年代は不詳である。
行宮神社は現在の御鍬神社の位置にあった。神社に元正天皇を迎えた時の様子を模した祭りは現在も行っている。昔は松明を焚いて山下りを行ったが、現在は神前で大篝火(おおかがりび)を焚く。
行宮神社は明治42年に養老神社に合祀された。合祀後は、御旅所として、現在も存在している。
行宮(あんぐう)神社の例祭は毎年元正天皇の行幸をお迎えしたといわれる9月20日に行っていたが、後に7月、4月と替わり、現在は養老神社の10月の例祭時に御旅所として御神影の御渡りを迎える。
明治42年に行宮神社は養老天満宮と養老天神宮に合祀されて養老神社と改められ、その後御旅所として現在の御鍬神社に遷宮された。
明治7年から明治13年にかけて近郷80余ヶ村による雨乞い神事を行った。その結果好雨を賜ったとしてお礼に北は行宮神社、南は三重県多度山にまで及ぶ燈火を点じた。また、当初は養老山山頂で一丈(約3m)の長さの御幣を奉納して、提灯や竹を束にして両端に火をつけた松明を灯したが、昭和40年頃には養老山の中腹での献灯献酒となった。現在は諸事情により大洞林道の二の曲がりで献灯献酒を行うに留まっている。
表示位置は行宮神社を示している。