存徳寺(ぞんとくじ)は、柏尾寺が天平年中(757~765)に創建された後、信長の軍勢により焼失したため、1500年代にこの地に建てられた。存徳寺は当初は天台宗であったが、元禄2年(1689)に浄土真宗へ改宗した旨が過去帳の一頁目に記されていた。改宗後も寺号は変わっていない。本堂は420~430年前に建てられ、13年前に修復された。元禄2年から、火災に見舞われることもなく、震災も地盤が固い為か被害はなかった。
存徳寺ではこれまでに2度、「お寺でライブ」と称してアーティストを招聘しライブを行っている。百数十人の集客があった。このような山寺で今までのように法要だけを勤めていたのでは寺も村もさびれていってしまうが、人が集まり出会うことがみんなの元気になり、村おこしに繋がるのではないかと考え「お寺でライブ」を始めた。
柏尾山存徳寺と山号に地名が付いている。地名は「かしわお」と読むが、存徳寺住職の名字は「はくび」と読む。柏尾地区内で柏尾姓は1軒のみである。
柏尾廃寺跡の遺物、文書数点が存徳寺にある。

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