橋爪では現養老サービスエリア付近の、広堤(ひろづつみ)という旧牧田川の堤防が伊勢神宮からの御札のお迎えをする場所であった。
橋爪の伊勢代参には村の男性の戸主のみが参加した。橋爪の4つの組から2名ずつ計8人を抽選で選出し、旅費は村が負担した。お供えのするめや米などは村内で分配し、さらに各戸に行き渡るように分けられたが、分けると極めて少量になる為毎回分けるのが大変だった。また、代参帰りの人が篠塚神社から「ごんぼがし」と呼ばれるげんこつ飴や「一銭玉」を撒いて祝った。
橋爪の江戸時代の代参は栗笠から船で2泊ほどかけて伊勢へ向かった。代参の習慣は2010年現在も残っており、毎年15,000円ほどを積み立てしている。
表示位置は広堤を示している。