明徳4年(1393)に足利義満(あしかがよしみつ)が養老観瀑に訪れた際、津屋川(つやがわ)を船で上り、明徳(みょうとく)の湊から上陸し養老の滝を訪れた。義満が上陸した最寄りの神社が養老町明徳の船着神社(ふなちゃくじんじゃ)であるといわれている。船着神社の由緒書きによれば明徳の地名は義満が明徳4年(1393)に訪れたため名づけられた。
養老の滝を訪れた際に義満は多岐神社への参詣を勧められた。多岐神社の由緒書きには義満が多岐神社を参詣した折に350貫文の社領を寄進したことが記されている。
戦時中から義満は朝廷に対する賊軍の大将のように言われており公言しづらい風潮があったが、近年、足利義満が多岐神社を訪れていることは養老町の歴史上とても重要なことではないかと考えなおされている。

Posted in 交通, 名所・旧跡, 地名, 養老 | Tagged , , | Leave a comment
明徳字柳原地内には昭和40年代まで足利義満が上陸した湊跡に船繫ぎ石と言われた高さ2mくらいの岩石が残っていた。土地改良事業の作業で移動され、今は場所が不明となっている。表示位置は明徳の湊を示している。