鷲巣(わしのす)には他所門徒(よそもんと)の家が何軒かある。
高田地区押越に住むA氏一統の内数軒は押越の西福寺の門徒であった。西福寺の住職が亡くなられてからは、何らかの関わりがあったらしく、鷲巣の専明寺門徒に変わられた。
鷲巣には小倉の福勝寺門徒がいるが、昔に比べると数は少なくなっている。
鷲巣のA氏一統も、小倉の福勝寺片門徒(かたもんと)であったが、だんだん地元の寺である専明寺に変わっていった。
B氏の家へ、ご祖父のお葬式の時に突然高田地区島田の寺の人が来て、「元は私のところの門徒だった」と言われた。B氏は島田の寺のことは何も聞いていなかったので、その時だけ葬式を頼んだが、それ以降の付き合いはお断りした。

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専明寺は「養老郡志(p.561)」によると、「元当寺は勢至村にあり、勢至山光堂寺と称し、多芸七坊の一なり」とある。表示位置は専明寺を示している。