大般若経を読む会は、昔押越の村が大火に遭い、相次いで疫病が流行したため、厄除けを祈願するために慶応4年(1868)にできた会である。会は経典の虫干しも兼ねて10月の農繁期が終わった後に行っている。2011年現在でも続いており、隔年で行われている。以前は家を新築した人に会場の提供のお願いをしていたが、最近の住宅状況からお願いすることが難しくなり、公民館を使うようになっている。大般若経を読む会は高田にもあると聞いたことがある。
大般若経は禅宗のお坊さんを6人呼んで行う。
お坊さんが6人、住民側の参加者も6人、お経を読むのは合計12人で行う。大般若経は1人1箱に50巻×12人分で、計600巻ある。
大般若経は大きな箱に入れて保管している。大般若経を読む会は、回覧などで周知すると村中の人が来て100人以上集まる。
寛政元年十一月(1794)、高田、押越に大火有りと古文書にある。また、愛宕神社、景陽寺等、395戸焼失とある。表示位置は押越公民館を示している。