押越では行政上分けられている地区と、祭りなどを行う時の地域の組を使い分けており、地域で分ける組のことを屋敷と呼んでいる。伊勢参りは現在も行っているが、屋敷(=組)によって行う日や時間が多少異なる。12月31日もしくは1月1日に出発して、2日もしくは3日に押越に戻り、公民館で2時間程度の会合を開く。会合の内容としては区内の親睦や年間計画を立てる。代参者を上座に据え、前年代参に行った人が給仕を行う。代参に行く順番はくじで決める。屋敷によっては二万円ほど出して御神楽をしてもらったり、公民館ではなく魚善で会合を行うなど細かい点で違いがある。
昭和はじめ頃までは馬に房を付け、伊勢参りの一行を石畑まで迎えに行ったと聞いた。押越は大神宮を祀っているので、伊勢参りを辞めることはできない。
虫送りは現在は行っていないが、昭和40年ごろまではやっていた。
左義長は行っていないが、粥占いは押越八幡神社で毎年1月中旬に行っている。粥には小豆も入れる。
表示位置は押越公民館を示している。