田の神明神社の総代は田を6班に分けた中からそれぞれ1名ずつ協議により選出され、さらに総代6名の互選により、2名の責任総代を決める。総代の任期は3年である。
田の神明神社のお祭りは年4回行われている。細かい日時については氏子総代が決めているが、年間の行事は3月の春祭り、6月の田植え後に行われる「野上がり祭」、10月の大祭、11月の新嘗祭である。
野上がり祭では田植え団子を作っていたが、今はほとんど作っていない。大祭では神社の中心に太鼓を据え、その周囲で豊年踊りを踊る。今から昭和の終わり頃までは男性が化粧をして女装し、着物を着て網笠をかぶって踊っていた。太鼓のリズムは二種類あり、鷲巣の白山太鼓のリズムに似ていて、太鼓の鼓面を多く叩くものと、太鼓のヘリの部分を多く叩くものとがある。現在も4、5人が叩くことができ、夏休みには子供を交えて太鼓を教え、伝統を伝えている。
田の太鼓のサイズは鼓面の部分の直径が約120cm、胴の長さが約150cmである。太鼓はこの一張りのみを所有している。通常、4人がかりで持ち運んでいる。太鼓は平成17年頃に革を張り替えて、胴も一緒に修理した。
修理に出した店はおそらく桑名であろう。祭の時は今は6本ある石灯篭に蝋燭を灯し、6枠屋形を立てて提灯に明かりを入れるだけだが、以前はお宮の入り口から県道小倉-烏江線まで提灯を並べていた。
元旦の門松は以前は氏子総代が中心になって作っていたが、氏子総代を若い人がやるようになり、平成20年頃からは出来上がったものを買ってきて飾るようになった。

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