明徳では伊勢代参を行っている。明徳の北・中・南の3組から各1名ずつが代参に出向く。昔はくじ引きだったが、今はあらかじめ順番が決められている。伊勢神宮に行く日については特に決められてはいない。代参から戻ってきたら大神宮に御幣を奉納する。
明徳の船着神社(ふなちゃくじんじゃ)の鳥居脇に立てられている自然石を使用した大神宮は、笠石がとても大きく、巧みなバランスで建立されている。明治29年2月(1896)に建てられた。この大神宮燈明は元は明徳の船着場跡の字柳原にあったものを移転したといわれている。
町内に大神宮燈明が77ヶ所あるうち、自然石の燈明は7ヶ所あるが、主に川湊跡付近に建立されている。しかもこれらの燈明全ての中台、竿石は見事な川石で安定した基壇の上に据えられている。