若宮神社(石畑)の祭神は応神天皇、比咩神(ひめがみ)、神功皇后(じんぐうこうごう)である。永禄8年(1565)に石畑の庄屋であった山幡五郎右衛門(やまはたごろうえもん)により勧請された。
若宮神社は、同じ石畑内にある大桑神社より古い歴史を持っている。
若宮神社の祠は昭和27年に建て替えられている。敷地が広くないため、鳥居はなくのぼりは立てない。神社所有の神撰田があった。神撰田の広さは約1678㎡ある。神社には大きな椋(むく)の木が植わっていたが、昭和後半に無くなっている。
若宮神社の当番は以前は2軒1組だったものが、4軒1組になったことにより、約5年に1度回ってきていたものが、約3年に1度回ってくるようになった。
4月の第2日曜日に若宮神社の祭祀を執り行っている。昔は年4回行っていたが、2010年現在は年1回になった。最初に当番の家に集まり、そこに置いてある、昔の婚礼道具を入れるような大きな長持に、掛け行燈が20個、お供え物を載せる台が二脚、幕や紅提灯などの祭典用の道具を入れて拝殿まで運ぶ。長持だけでもかなり重い。
石畑の若宮神社の祠の中には、寛延2年(1749)の年号の入った木槌が残されている。また、寛延2年(1749)頃より同神社は山幡一族の氏神となった。宝暦9年(1759)の年号が入った若宮神社の由緒や規模を伝える資料では「山幡」の名字が「山畑」になっている。

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表示位置は石畑の若宮神社を示している。