北尾家の祖、信広は天文22年(1553)年に没し、以後6代目の玄圃(能医)を父とする7代目が初代春圃であり大いに活躍した名医であった。万治2年(1656)に生まれ、寛保元年(1741)に83歳で没した。子供は5人、男子ばかりで、春竹、春倫、道仙、春達、春泰で、皆医者として教養高く文学者としても立派に成長した。春竹は8代目として家を継ぎ、次男春倫は京都に住み、茶道薮内宗家の第5代竹心紹智に学び、門下のうち四天王の一人と言われた。その後、北尾家の10代目信齢までは墓が残されている。
墓は室原福源寺の裏の墓地に北尾家の墓地として祀られ、墓地は町の史跡に指定されている。北尾春圃顕彰碑は室原福源寺境内に平成4年(1992)の秋、北尾春圃顕彰会によって建立された。

Posted in その他, 先人, 名所・旧跡, 室原, 石碑 | Tagged , , | Leave a comment
表示位置は北尾春圃の墓を示している。