養老孝子伝説の中の、水がお酒になる部分に関して、民俗学者の柳田國男(やなぎだくにお)は、霊水である岩清水で新酒を作ったことを表したものであると述べている。また、養老孝子伝説には元正天皇も登場するが、A氏は養老孝子伝説は元正天皇の御名から、源丞内(げんじょうない)という人物を創作し、孝行心や道徳心を高めるために創られた話ではないかと考えている。
源丞内が拾った薪を売りながら年老いた父を養い、その孝行ぶりや酒に変わった水を発見したことが朝廷に讃えられて美濃守(みののかみ)に任ぜられたというくだりも史実とはいえない。孝子伝説と同時期にあたる慶雲3年(706)から養老4年(720)年の間に美濃守(みののかみ)を務めていたのは笠朝臣麻呂(かさのあそみまろ)という人物であった。

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