江浚え(えざらえ)とは、水路掃除のことである。口ヶ島(くちがしま)の水路は用排水兼用であり、金草川(かなくさがわ)から水を引いている。
口ヶ島では、年に2回(4月第1日曜日、8月第3日曜日)村全体で江浚えを行っている。4月は、田植えを行う前に用水路から水を入れる為に江浚えを行う。8月は、水路の中に藻が生えて排水路が詰まるようになるため、排水路の水はけを良くする目的で収穫前に江浚えを行う。
大跡(おおあと)の悪水は、旧十三ヵ村排水路を約7km通って津屋川に落とされる。水路をきれいに保つことは大跡にとって重要なことであり、用水の維持管理は徹底している。
秋の稲の収穫は、昔は人力で行っていた為、田んぼを乾かさないといけなかった。現在は品種改良と栽培方法の改良が進み、田んぼが乾いていなくても機械で収穫できるようになった。田んぼを乾燥させる必要が無くなった為、今の60代位の人は水路が詰まっていても、江浚えを行うことに関心が薄い。

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表示位置は口ヶ島の用水路を示している。