石畑の太神宮は、土地改良により移転される前は、養老警察署の西側から石畑川を渡った右手にあった。現在はポンプ小屋が建てられており、太神宮は石畑の大桑(おおくわ)神社の境内に移転された。

太神宮の火袋台石の正面には「太神宮」、裏には「安政五年九月吉日」と建立年が刻されている。また竿石の正面には右から「村中安全」と刻されている。大桑神社前の道は往古より伊勢街道が通り、街道沿いには太神宮燈明が所々に建てられている。この燈明はやや小型であるが均整の取れた形である。多くの旅人が道中の安全を祈ったと思われる。

この燈明が建てられた安政年間は伊勢講の最も盛んな時代であった。

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大桑神社字中門地内石畑川の養蚕器具を洗った場所は字北の口地内であった。表示位置は石畑の大神宮があった場所を示している。