昭和10年代後半に上多度地区横屋のA氏が乳牛を飼っており、乳搾りをしていた。牛舎があり、乳牛5、6頭で、1日30~40本程作っていたのではないだろうかと思う。牧場はなく、放牧は堤防の原っぱへ行ったのではないだろうか。
A氏は広幡の辺りまで、自転車で牛乳を売りに来ていた。昔は、牛乳瓶に入っていて、蓋は木のコルクであった。A氏は、子ども好きだった。朝牛乳を売りに来ていたが、配達中に自転車の前に乗せて遊んでもらった記憶がある。A氏は、変わった人で、オールバック、肩までのロングヘアで、芸術家肌であった。お嫁さんはいなかった。
昔は一般家庭にも牛がいた。農家の人は、朝4時頃から堤防に牛の餌を取りに草刈りに行き、籠の中に入れて帰ってきた。牛の種類はホルスタインであった。

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表示位置は上多度地区横屋を示している。