鷲巣(わしのす)では伊勢迎えを毎年行っていた。昔は、4つの班ごとに各1名、合計4名が代参に行った。その方たちをお迎えする時は、お酒と肴を出した。肴は串もので、ごぼう、ニンジン、あぶらげが刺してあるものとミカンを出した。
3、4年前から各班での伊勢迎えは無くなった。部落委員、左義長作りの当番、宮総代が白山神社の社務所になっているお薬師さんでご馳走作りを行うだけになった。年々行事は簡単になってきているが、串ものは伝統的に残そうと頑張って続けている。もち米で作ったおにぎり、鳥の子もご馳走である。

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伊勢迎え行事とは、毎年、新年に集落の代表が伊勢神宮に参り、御札を受けてくる。その代表者を地区全体で迎える行事である。往時は正装で行事を行った。 もち米を楕円形に握ったおにぎりを、鳥の卵に似ていることから「鳥の子」という。鳥の子にはゴマがつけられている。表示位置は鷲巣のお薬師さんを示している。