鷲巣(わしのす)地内には二社、白山神社と八幡神社がある。鷲巣の南部に藤田という苗字の人が多く住んでいるが、この人たちが京ヶ脇あたりから鷲巣に移住する際に、八幡神社を一緒にお移しして一族の氏神としてお祀りしたと聞いたことがある。京ヶ脇のどこなのか、場所ははっきりしない。
八幡神社は、鷲巣の字南組(みなみぐみ)にある。以前は藤田一統が守をするお宮さんであったと聞くが、2012年現在80代前半のA氏が知っている限りでは、鷲巣の氏子全員が守をするお宮さんとなっている。幟竿やお供え物(三宝、八足台)などをしまう場所は、今でも藤田氏の本家にあるのか、当番が預かっているのかは不明である。
白山神社と八幡神社の総代は同じで、白山神社の総代が八幡神社のお世話もしている。
毎年祭りの前の10月第1週の日曜日は、宮掃除をすることになっている。
鷲巣には、班が4つあるが、新しく移住してきた人も多く、神社の氏子ではない人もいる。1~3班までは白山神社の掃除、4班は八幡神社の掃除をする。総代は各班から2人、合計で8人である。昔は、総代の任期期間は、3年間(10月から3年後の9月末まで)と決められていたが、いつの間にか班によって年替わり(1月から)、年度替わり(4月から)などと変わってきた。3班は、昔と同じ10月1日から3年間の任期で総代を務める。
全ての班の任期を統一しようかという話もあったが、下手に統一すると以前の就任期間が分からなくなってしまうため、任期は3年に統一したが、班によって、任期の変わり目は今でも異なる。2012年現在で1班は1月、2班は4月、3班は10月が任期の変わり目である。

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古老の伝承によると八幡神社は藤田一族の氏神であった。表示位置は白山神社を示している。