分類
お初穂(おはつほ)のお経は10月ごろにその年に収穫した新米を手次ぎ寺(てつぎでら)にお供えする浄土真宗の風習である。新米の時期の他に、麦が収穫される7・8月頃にも手次ぎ寺にお供えしていた。最近はあまり行われなくなり、お米ではなく現金で納めることもある。

昭和初期もしくは戦後頃まで橋爪には雨乞い神事があった。象鼻山上の厳島神社、弁天様に降雨を祈願した。

北野では毎年2月25日にお講さんが開かれ、北野二十五日講とも呼ばれる。北野地内にはお寺がないが、北野の村民の手次ぎである浄蓮寺、正覚寺、応順寺、長願寺と宇田の西勝寺、西徳寺の六ヶ寺の住職を招いて先祖供養のお勤めをする。
また、達如上人が授けた「おふみさん(御
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桑畑が仁位の周囲にあった。A氏が桑の葉を摘む手伝いをしたことがある。A氏の所では筵(むしろ)の生産もしており、一日10枚ほど作っていたこともある。筵の品評会もあった。
橋爪は養蚕が盛んで、現在の養老サービスエリア一帯は桑畑だった。B氏の祖母が糸繰りから機織り
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宇田の青年団は西勝寺が総元であった。社務所などを借りて会合を開いていたが、畳と板の間の二部屋があり新人は板の間にしか座れない等上下関係が厳しかった。追弔会(ついちょうえ)や敬老の日には二斗釜で湯立てのご飯を炊いたり、ごちそうを作るのが大変だった。