日吉
お初穂(おはつほ)のお経は10月ごろにその年に収穫した新米を手次ぎ寺(てつぎでら)にお供えする浄土真宗の風習である。新米の時期の他に、麦が収穫される7・8月頃にも手次ぎ寺にお供えしていた。最近はあまり行われなくなり、お米ではなく現金で納めることもある。

豊村の地蔵盆は8月14日に行う。村の東に墓場があり、宇田・豊・中・北野の四部落の地蔵が置かれている。

昭和初期もしくは戦後頃まで橋爪には雨乞い神事があった。象鼻山上の厳島神社、弁天様に降雨を祈願した。

北野では毎年2月25日にお講さんが開かれ、北野二十五日講とも呼ばれる。北野地内にはお寺がないが、北野の村民の手次ぎである浄蓮寺、正覚寺、応順寺、長願寺と宇田の西勝寺、西徳寺の六ヶ寺の住職を招いて先祖供養のお勤めをする。
また、達如上人が授けた「おふみさん(御
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桑畑が仁位の周囲にあった。A氏が桑の葉を摘む手伝いをしたことがある。A氏の所では筵(むしろ)の生産もしており、一日10枚ほど作っていたこともある。筵の品評会もあった。
橋爪は養蚕が盛んで、現在の養老サービスエリア一帯は桑畑だった。B氏の祖母が糸繰りから機織り
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