大坪では左義長、粥占い、地蔵祭りを行っていた。
祖父江の地蔵は、足と台が離れるようになっている。これは祖父江に嫁入りしたお嫁さんが実家に帰ってしまわないように、嫁入りした晩、村人がその家の門に地蔵を持って行く風習があった為である。翌朝、その家の者はお酒を持って地蔵を祠に戻した。昭和の初め頃まで行われていた風習である。
地蔵盆は住民総参拝で盛大に紅灯篭を灯して8月24日に行っている。祖父江には68戸数分として、68個の紅灯籠を灯す。
大坪では 村が管理する地蔵はない。個人で管理している地蔵はあり、相川から拾ったものである。
蛇持の集落の西に「天王さん」というお社があったが、土地改良の前にはすでに名残はなかった。