48種目あり、基本となる大廻り、下り花、洞入りの3種目の舞のいずれかに組み合わせて舞われます。
下り花から始まる。かしらは鈴の舞を舞う。かしらは獅子頭のゆたんを丸めて帯状にし、その先は道化役が持つ(以下かしらを獅子と呼ぶ)。獅子は自分の右側に妾(はでな中振を着て、頭にはつのかくしをした女装の舞人)を左側に本妻(地味な留袖を着、頭にはつのかくしをした女装の舞人)をしたがえて舞い、妾・本妻はそれぞれ提灯を持った案内人に足元を照らしてもらいながら左手に扇子、右手に鈴を持ち、扇子は顔の前で廻しながら舞う。「合剣」の時の道行きで廻る。それに「振り込み」(ちゃれ男が大きな男のシンボルを着けて舞う)も加わる。獅子は妾をつれて舞い、本妻は反対側に向き合って舞う。舞台の中心で出会う切込み場面では、振り込みが妾の前に男のシンボルをおしつけ笛にあわせて男女の営みを行う場面も見られ、事後処理した紙は福の神(拭くの神)と呼ばれ、見物人の間で奪い合う風景も見られる。四方正面で舞われ大変にぎやかな舞である。この舞が終りに近づくと、太鼓やぐらの上で打ちならす「でんがらかし踊り」の太鼓がひびき、お祭りは獅子舞から祭踊りに引継がれていく。