舞の紹介

洞入りから始まる。山野に遊ぶ獅子が道端にきらりと光る剣を見つける。獅子は剣が何なのかよくわからず、こわいもの見たさで遠くから左に右にと足をしのばせて眺め廻る。時にはつつっと近寄ってみますがすぐにとびのく（舞人は剣に近づく際、足の裏を隠すようにつま先から静かに足をおろし、そっと近づく。）。きらりと光るものが少しも動かないので、次第に大胆になり、近くによって右から左からと眺める。そして、ついには剣を口にくわえ、体を1回転させて剣を呑んでしまう。ほっと一息ついた獅子は喜んで大の字（あとまいに向かい合ったかしらは頭に獅子頭を着けて、あとまいの手助けによって、あとまいの頭の上に腹をつけて乗り、四肢を広げて伸ばし手足の指にゆたんをかける。あとまいはかしらを頭に乗せて両手でかしらの力帯をもって支え、じだんだをふみながら左に右にと廻る。この時かしらは手足を上下に振ってゆたんを振るわせる芸）をし、ねぐらに帰る舞である。

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