48種目あり、基本となる大廻り、下り花、洞入りの3種目の舞のいずれかに組み合わせて舞われます。
変形的な洞入りで始まる。山道を猿を肩にのせた猿廻しが通る。獅子に見つかり、右に左に逃げまわるが、ついに猿を獅子に取られてしまう。猿を抱えこんでうずくまった獅子から猿を取り返そうとし猿廻しは左から右からあるいは正面からと獅子にとびかかって行くがどうしても取り返すことができない。つかれはてた猿廻しは、少しはなれて獅子の正面で座り込む。肩より荷物をおろし、獅子にちょっかいをかけながら弁当を食べたり、煙草を吸ったりいろいろな所作をする。西の山に日が沈みかける。手をかざして太陽を眺め、時計を見たり、次第に暮れていく日に猿廻しは、やむなく度胸をきめて立ちあがり、小便をして、はち巻きをしめ直して獅子にとびかかる。2回、3回するうちについに猿を取り返し、山道をとんで帰るが、その途中で何度も獅子に出会ってとびあがるやら、逃げまわるやらで、ついには獅子も猿廻しもつかれはてて猿廻しはきりきり舞をして仰向けに大の字になって伸びてしまうというコミックな芸で人気舞の1つである。