養老町の歴史文化資源の発見・普及を目指して設立した当ホームページは、「私たちが暮らす養老町への関心を喚起すること」を目的に運営しています。

養老町の歴史文化資源

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やどりぎ。

2013.12.04

yadorigi.JPG

 

養老町飯田の小畑川堤防で、やどりぎを見かけました。

 

やどりぎというのは、他の樹木の幹に根を食いこませ、栄養や水分をもらって成長する木のことです。

鳥によって運ばれるなどした種子が発芽し、50センチほどの球状に育つみたいですね。

 

養老町ではよく見かけるもので、どちらかというと、もとの木を枯らしてしまうなど悪いイメージを持っていましたが、鳥類に休憩や巣作りの場を提供したりするなど、自然環境に良い影響もあるんだそうです。

 

今は葉が落ちて、やどりぎの存在を見つけやすい時期なので、紅葉が終わった後の樹木にもぜひ注目してみてください。

勢至のイチョウの紅葉時期。

2013.11.28

seishiichouH25.JPG

 

11月も終わりに近づき、養老町でも紅葉の季節が終わろうとしています。

 

そんな中、未だに青々とした葉をつけているのが、養老町勢至の大イチョウ

上の写真は2日前に撮影したものですが、見頃になるまでには、もう1週間くらいかかりそうです。

 

こうしたことは、今年だけのことではなく、毎年のことなので、いつも不思議に思っていたのですが・・

 

堆肥などを用いて、大切に育てられたイチョウは、葉のはたらきが弱まるのが緩やかなので、紅葉が遅れるということを知りました。

ギンナンのなる木が、紅葉が遅いのも、こうした理由が多いみたいですね。

 

毎年、紅葉の季節になると、あわてて会いに行く木だったのですが、来年からはもう少し余裕をもって会いに行こうと思います。

ツワブキの花。

2013.11.14

konpiratuwabuki.JPG

 

養老町橋爪の金比羅さんのそばで、ツワブキ(石蕗)の花を見かけました。

一列に咲いているところを見ると、地元の方が植えたんでしょうね。

 

養老町では、ときどき、種が飛んで自生えしたものも見かけますが、庭先で見かけることの方が多いですかね。

 

ちなみに、葉の茎は食べることもできるみたいですが、養老町には普通のフキも自生しているので、食べるフキといって、ツワブキをイメージする人はいないと思います。

 

茎が長いので、切り花や仏花にも便利ですよね。

養老説教場の楓。

2013.11.13

sekkyoujoumomiji.JPG

 

11月も中旬になり、養老公園でも木々が色づきはじめました。

 

上の写真は、そんな養老公園で、昨日撮影した養老説教場の楓です。

個人的に好きな木で、この時期になると必ず1度は会いに行くのですが・・

 

いつ植えられたかなど、あまり詳しいことは分かっていません。

ただ、古くからあるそうなので、ひょっとしたら、養老公園開設時に渋谷代衛らによって植えられた桜楓の生き残りかもしれませんよね。

 

養老公園はこれからが紅葉の季節。

お立ち寄りの際は、ぜひ、養老説教場の楓もご覧になってください。

上方のカヤの実。

2013.11.07

kayanomi.JPG

 

養老町上方の白鳥神社には、町天然記念物に指定されている立派なカヤの木があります。

 

社殿の裏にあるために目立たず、あまり知られていないのですが・・

実は、周囲にも、カヤの木がたくさん自生していて、この時期になると、たくさんの実をつけています。

 

上の写真は、そんなカヤの木周辺に落ちている実の一つを撮影したもの。

けっこう美味しいので、昔は、みんなで採ったみたいですね。

 

まず、緑の皮を剥きやすくするのと、あく抜きのために、灰を混ぜた水にさらし、その後、煎って中の渋皮を剥くんだそうです。

主に、かき餅に混ぜて食べたそうで、隣村のかき餅はシイの実だったが、上方はカヤの実を使うんだとおっしゃっていました。

 

私もいくつか頂いてきましたので、正月に試してみようと思います。

クサギの実。

2013.10.25

kusagi131004.JPG

 

10月に入ってから、町内のあちこちでクサギ(臭木)の実を見かけるようになりました。

 

 養老町に限らず、どこででもよく見かける植物で、雑草というイメージが強いですが、星形で赤紫色の萼と、黒い実のバランスがけっこうきれいですよね。

 

 葉や茎から独特の匂いがすることから臭木と呼ばれているのですが、なるほど納得の匂いでした。

ただ、花の香りは悪くないですし、鳥が好む実もそれほどではありませんでした。

 

冗談ですむ程度の匂いなので、みなさんも見かけたら、チャレンジしてみてください。

象鼻山のヤマツツジ保護。

2013.10.18

yamatutujihogo.JPG

 

先週、象鼻山山頂部のヤマツツジを鹿の食害から保護することを目的として、わずかに自生する範囲に、獣害防止柵が設置されました。

 

地元である象鼻山整備促進協議会によるもので、期間限定の試みです。

 

昔は、象鼻山のあちこちできれいな花を咲かせてくれていたヤマツツジ。

しかし、近年は、鹿の食害や松の減少によって、ほとんど見られなくなってきていました。

 

その効果が明らかになるのは来年の初夏になりますが、きれいな花がたくさん咲いてくれるといいですね。

 

ただ、上手くいった場合は、柵をどうするか・・

また、相談させてください。

八幡神社タブノキの樹勢回復。

2013.10.17

 

tabunokihogo.JPG

 

養老町宇田の仁位八幡神社境内に、養老町の天然記念物に指定されているタブノキがあります。

 

このタブノキ、幹周りが約6m、高さが約22mの大きな木なのですが・・

最近、天頂部に枯死枝が多く確認できるようになってきました。

 

そのため、現在、地元で樹勢回復を目的とした保護事業が実施されています。

 

上の写真は、そんな事業の一環として実施している、根元開口部を塞ぐ作業を撮影したもの。

こうすることで、これまで内側に巻き込んでいた樹皮が、外側を覆うようになるそうです。

 

ちょっと、イメージしづらいですよね。

ひき続き、経過を観察し、その様子をこの目で見てみたいと思っています。

マイタケの収穫。

2013.10.02

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先々週から発生をはじめたマイタケですが、そろそろ収穫時期が過ぎようとしています。

ちょっと6日の2回目のワークショップまでは、もたないかもしれません。

 

ということで、できれば参加者全員に収穫を体験してもらいたいところでしたが、一応、収穫したものを保存しておくことにしました。

 

そんなマイタケですが、今回のテストで、樹種により、発生時期や発生量にずいぶん差があることが分かってきています。

 

原木埋設後、5~6年は収穫できるので、最終的な結果がでるのはまだ先なのですが・・

ワークショップという形を採るのであれば、原木には、1年目の収穫量が多い樹種や、収穫時期を長くとるために複数の樹種を選択することが有効みたいですね。

 

まだデータ収集中ですが、得られた結果を分析し、今後のワークショップの開催に役立てていきたいと思います。

徳永松。

2013.09.30

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養老寺の本堂と不動堂の前には、明治29年(1896)に枯れるまで、約300年間、徳永松(とくながまつ)という大きな松が立っていました。

 

上の絵図が、その徳永松を描いたものです。

根周りは約4.8mもあったみたいですね。

 

慶長12年(1607)に、高須城主であった徳永寿昌によって本堂などが再建された際に、比叡山より持ち帰られ、植樹されたものと伝わっています。

 

多分、それで、徳永松と呼ばれているんでしょうね。

 

初代が枯れた後は、もう一度、当時の住職が、比叡山より松を持ち帰り植樹したのですが、それも昭和63年(1988)に枯れてしまいました。

 

下に掲載してある写真が、その2代目です。

 

こうした記録を見てしまうと、少し、現在の不動堂と本堂の前が、さみしいようにも思えますね。

 

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マイタケが発生しました!

2013.09.24

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今年の2月に植菌を行ったマイタケ原木ですが、とうとうマイタケが顔を出しはじめました。

 

先週、「気温が下がりはじめたので気をつけるように」という指導を頂いてからは、あっという間でした。

これまで全く変化がなかっただけに、とてもうれしかったです。

 

ということで、近々、前回の植菌ワークショップの参加者を対象とした2回目のワークショップを開催します。

その詳細な日程は、明後日の現地指導後に決定しますが、まもなくだと思いますので、今から準備をしておいて下さい。

たき道沿いの水引草。

2013.09.12

akaimizuhikisou.JPG

 

今週、養老公園内のたき道沿いで、水引草(みずひきそう)を見つけました。

 

水引草は、長い茎に、米粒のような白い花を咲かせる植物で、写真のような一見赤く咲いているようにみえるものも、実は、白い部分が花で、赤い部分は萼(がく)という、つぼみを保護する部分にあたるようです。

お茶花としても使われる花で、白いものや赤いものがあると思っていましたが、それは萼の色が違うだけみたいですね。

 

日陰の湿った土を好むようなので、井水堀のあるたき道沿いにたくさん咲いているんだと思います。

11月くらいまで、咲いていてくれると思いますので、養老公園を訪れた際には、ぜひこちらもご覧になってみてください。

境松の近景。

2013.09.09

karakasamatu.jpg

 

去年の3月にご紹介した伊勢街道沿いの境松ですが、枯れてしまう前の写真を見る機会に恵まれました。

 

ただ、残念ながら、全景を撮影したものはなかったので、唐傘松とも呼ばれる由縁となった枝を張り出す姿を確認することはできませんでした。

それでも、周囲の木々より、ずっと大きい松であったことは分かりますよね。

 

ちなみに、境松が枯れてしまったのは昭和40年(1965)くらいなので、この写真はそれよりも前に撮影されたものになると思います。

ひき続き、情報収集を続け、次は全景を撮影したものを探したいと思います。

鎧掛けの榎。

2013.09.04

yoroikakenoenoki.jpg

 

養老町飯ノ木には、平治の乱で敗れた源義朝(みなもとよしとも)が、休息した際に鎧を掛けたと伝わる木があります。

 

この木、元々は松だったはずなのですが・・

いつの頃かに枯れてしまい、その後、何故だか、鎧掛けの木は、榎(えのき)に変わってしまいました。

 

上の写真は、そんな松の跡を継いだ、初代の榎を撮影したものです。

昭和30年くらいでしょうか。

 

現在は、この榎も枯れ、跡地には2代目の榎が植えられていますが、そばを通るたびに、なぜ榎に変えてしまったのかが気になっています。

厳如上人お手植えの松。

2013.08.23

gonnyomatu.JPG

 

養老説教場本堂の北に、厳如上人が植えたと伝わる松があるという情報を得ました。

手掛かりは、松のそばに、「千代の栄」と刻んで建てられたという石碑です。

 

ちなみに、厳如上人(ごんにょしょうにん)とは、東本願寺の第21世法主を務められた方で、明治14年(1881)10月に、養老公園の開設に合わせて規模が拡大された養老説教場を訪れています。

ということは、残っていれば樹齢130年ほどの大きな松があるということですよね。

 

早速、確認に伺ったのですが、残念ながら、そんなに大きな松は残っていませんでした。

ただ、本堂の北には、千代の栄と刻まれた石碑と、新たに植えられた思われる小さな松が・・

 

大きな松に育ってくれるといいですね。

 

tiyonoei.JPG

マイタケ生育状況4。

2013.08.16

maitake130815.JPG

 

先月11日のマイタケ原木の伏せ込み作業から、約1ヶ月が過ぎました。

 

うまくいけば、あと1ヶ月ちょっとで収穫できるはずなんですが、今のところ、特に変わった様子は見て取れません。

初めてのことですし、あんまり変化がないと、ちょっと不安になりますね・・

 

ひき続き、豊作を信じて、水やりを続けていきます。

ヤマトタマムシ。

2013.08.09

tamamusi.JPG

 

先週、象鼻山の麓で、タマムシを見つけました。

きれいな羽根が特徴的な虫ですが、どうもこれには、鳥から身を守る効果があるみたいですね。

ちなみに、見つけたのは真夏の炎天下で元気に飛び回るヤマトタマムシという種類です。
熱中症注意のサインだと思わなきゃいけませんね。

ランタナ。

2013.07.24

rantana.JPG

 

養老町橋爪の道端で、アジサイによく似たランタナという花を見つけました。

5月から11月にかけて開花する花で、熱帯アメリカが原産のようですが、アジサイとは種類が違うみたいですね。

また、花の咲き方にも、いろいろあり、写真のものは、内側から新しい花が咲き、その後花色が変わっていくので、内側と外側の花色に違いが出ているみたいです。

明るい色で、とてもかわいい花ですが、茎にトゲがあり、種子には毒があるようなので、触るときは、少し気をつけてください。

上多度地区のハリヨ生息地。

2013.07.22

hariyoseisokuti.JPG

 

地元の方に、上多度地区でハリヨがいそうな場所を、いくつか教えていただいたので、探しに行ってみました。

 

その中で、いちばん簡単に見つけることができたのが、養老町鷲巣の「なかよしコート」という公園の近くにある河間(ガマ)。

水洗い場として利用されていて、たくさんのハリヨが、冷たくてきれいな水の中を、泳いでいました。

 

地元によって、大切に管理されているからこそ、ハリヨも守られているんでしょうね。

ぜひ、これからも、この自然環境を大切に守っていってほしいです。

 

washinosuharuyo.JPG

カンナの花。

2013.07.17

kannaooato.JPG

 

養老町大跡の水路の土手に、赤い大きな花が目を引く、カンナの花が咲いています。

 

7~8年前、大雨で土手が崩れてしまうことを防ぐために、地元の方が、植えたみたいですね。

それ以降、どんどん数を増やしているそうです。

 

大きいものだと2m程にもなる背が高い花で、養老町では赤の他にも、黄色やオレンジ色の花を見かけますが・・

どうも、一般的には、水の量や球根の植え替え等に気を使う花であるみたいですね。

 

日当たりがよく、適度に吸水できる大跡の水路の環境が、カンナの生育に適しているのでしょうか。

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