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象鼻山51・53号墳の調査成果の公表について。
2011.02.08
象鼻山山頂部から離れた位置にある象鼻山51・53号墳の発掘調査について、まとまった成果が得られたため、それらの成果を公表しました。
その概略は以下のようなものです。
①山頂部やその周辺の墳墓とは異なり、西暦5世紀後半頃(古墳時代中期末)に築造されたこと。
②どちらの墳墓も直径約14mの円墳である可能性が高いこと。
③どちらも地形を活用し、土木量を抑えた方法で築造されたこと。
この結果、象鼻山では3号墳造営以降、300年以上の間、数度にわたって造墓が行われていたことがわかりました。ただ、造墓は継続的なものではなかったようです。
あと、これまで調査してきた墳墓と異なる点がたくさんあることや、1号墳(前方後方墳、3世紀後半)から約200年たった後に、10基程度の墳墓を、これまでの墳墓群に隣接する位置に、密集させて築造したことも重要な調査成果になると考えています。
象鼻山がどういう場所であるのかをいつまで認識していたのかが問題ですよね・・
これらの成果の周知を目的として、象鼻山51・53号墳の発掘調査現場を公開し、現地説明会を開催します。日程は、平成23年2月19日(土)午後1時から午後3時までで、小雨決行、雨天の場合は中止です。ふもとに駐車場を用意しておりますので、係員の指示に従って駐車してください。
なお、現地の足元が悪いため、長靴と、汚れてもよい服装をおすすめいたします。
また、51・53号墳で出土した遺物については、その一部を2月11日(金・祝)の象鼻山古墳群シンポジウムでも展示致します。ぜひ、こちらもご覧下さい。
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