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薩摩義士顕彰會會則。
2014.05.09
大正14年(1925)に設立された薩摩義士顕彰會の會則を「タギゾウくんの収蔵庫」に公開しました。
画像が大きいため、ダウンロードしないと文字は読めませんが、山田貞策翁が薩摩義士顕彰会を結成した目的が明快に記されているほか、薩摩義士の事績顕彰の手段として、会に演芸部を設け、浄瑠璃や講談などを活用しようとしていたことが分かる面白い資料ですので、ぜひ目を通してみてください。
養老説教場の土器片。
2014.05.08
先日、大正14年(1925)に行われた聞き取り調査資料の中に、「説教場建設ノ際泉水ヲ穿テル時土中ヨリ古土器ノ破片現ハレタル」という一文を見つけました。
出土した資料の特徴は記されていなかったため、詳しいことは分かりませんが、おそらく養老説教場付近に遺跡があるんでしょうね。
これまで全く把握できていなかった情報なので、近々現地を確認してみたいと思います。
勢至寺の2つの坊。
2014.05.02
養老町勢至の山中には、中世寺院跡が残っています。
この中世寺院跡、養老町史史料編に掲載されている応永22年(1415)の資料から、勢至寺と呼ばれていた可能性が高いことが分かっているのですが・・
さらに、同じ資料から、この勢至寺には少なくとも、別當坊と持宝坊という2つの坊があった可能性が高いことも指摘できています。
ただ、現在のところ、これらの坊が、それぞれ、現地のどのあたりにあたるのかがよく分かっていません。
この中世寺院跡には、少なくとも2つ以上の墓域があるようなので、そうした情報を手がかりに、もう少し、詳しく調べてみたいと思います。
往古ハ牧田川、今ハ金草川。
2014.05.01
先日、江戸時代の絵図の中に、「往古は牧田川通り 今は金草川という」と書かれた一文を見つけました。
養老町の地形環境を考えれば、牧田川の流路が徐々に、養老山麓から離れていったことは明らかだとは思いますが・・
それを、江戸時代の絵図の中で、追認できるとは思っていなかったので、とても驚きました。
こういった資料を目にすると、津屋川についても何か残っていないかと、つい淡い期待を膨らませてしまいますね。
平田靱負翁終焉地碑の設置風景。
2014.04.28
先日、大巻薩摩工事役館跡に、平田靱負翁終焉地碑を建立している工事風景を撮影した写真を見る機会がありました。
正確な撮影日は不明ですが、除幕式における山田貞策翁の式辞に記された日付が昭和3年(1928)5月6日になっているので、それよりも少し前に撮影されたものだと思います。
ちなみに、この記念碑の建立は、大正14年(1925)の薩摩義士顕彰会発足当時から計画されていた事業の一つ。
そのため、約3年かけて実現にこぎつけたことが分かりますよね。
ただ、ここで少し気になるのが、この記念碑設置と並んで、もう一つ予定されていた養老公園付近での記念館設置計画については、着手した形跡が見つかっていないこと・・
こちらは、どんな事情があったんでしょうね。
大垣市静里の養老公園道標。
2014.04.25
隣接する大垣市の有形民俗文化財である「塩田の常夜灯」のそばに、西面「従是 養老公園道」、南面「養老ヘ三里 高田ヘ貮里」、東面「明治十三年十月 大垣本町 久保田鐵蔵 建立」と刻まれた道標が建っています。
詳しいことは分かりませんが、美濃路沿いで、養老街道の起点にあたる場所に、養老公園が開園した明治13年(1880)10月に、養老公園までの道を示す道標を建てて下さった方がいたということですよね。
大垣本町の久保田鐵蔵さんとは、どんな人物だったのか・・
少し気になりますね。
「タギゾウくんの養老ツアー」をCCNetで紹介するよ!
2014.04.23
養老町にあるたくさんの文化遺産を巡るための探訪ルートを紹介するスマートフォンアプリ「タギゾウくんの養老ツアー」が、養老町のケーブルテレビ CCNetで紹介されます。
放送は1日7回で、日時は以下のとおりです。
放送予定日:4月28日(月)~5月4日(日)
放送予定時間:朝の6:30~、7:30~、8:30~、昼の12:30~、
夜の18:30~、20:30~、22:30~
象鼻山古墳群イメージキャラクターのタギゾウくんとはっちゃんになりきって紹介映像を収録しました。ぜひご覧ください!
平成26年の高田祭。
2014.04.21
平成26年の高田祭のポスターが作成され、日程やスケジュールが公開されました。
5月17日(土)が試楽で、5月18日(日)が本楽です。
祭りのスケジュールは、今年もおおよそ以下の通り。
17日(土)試楽:8時 飾り付け、15時 曳出し、17時 曳寄せ、19時 ライトアップ
18日(日)本楽:10時 愛宕神社奉芸、11時 神幸の儀、13時半 曳出し奉芸、20時 還幸の儀・夜車山曳出し
終了時刻は、試楽が21時頃、本楽が21時20分頃になります。
お車の方は、養老町役場駐車場が利用できますし、公共交通機関を利用される方は、養老鉄道美濃高田駅から徒歩10分程度ですので、ぜひ今から、予定に入れておいてください。
なお、祭りの詳細については、こちらのホームページも参考にしてみてください。
象鼻山のマムシグサ。
2014.04.17
先週の土曜日、象鼻山でマムシグサを見つけました。
マムシグサとは、葉鞘(ようしょう)と呼ばれる茎に似た部分にマムシのような斑点模様があって、苞(ほう)と呼ばれる花に似た部分が、マムシが鎌首をもたげた姿に似ているサトイモ科の植物。
ただ、見間違えるほどは、似てませんよね。
1号墳の北西側に5~6株ほど自生していたので、象鼻山に登られた際には、ついでに探してみてください。
最新ニュースの更新について。
2014.04.15
平成22年度の春より4年間、いつのまにか養老町生涯学習課の日課となり、平日は欠かさず更新してきた最新ニュースですが、今週から更新の頻度を少し減らすことにしました。
これまでお世話いただいた皆様、本当にありがとうございました。
これからは週3回くらいのペースで更新し、引き続き、養老町の歴史文化資源の発見と普及に努めていきたいと考えていますので、今後とも当ホームページをよろしくお願い致します。
金屋の道標。
2014.04.14
養老町金屋の青少年集会所の敷地内に、一部地下に埋没していて読めないところがありますが、西面「すぐ 養老 高田 道(以下不明)」、東面「すぐ大垣(垣の字の半分以下不明)」、南面「右 御井神社 せきが原(以下不明)」と刻まれた道標が建っています。
この道標、建てられたのは明治13年(1880)で、元は旧養老街道沿いにあったのですが・・
その後、現在地に移転されてきました。
道標の内容からすると、金屋や直江を東に抜けて、旧養老街道に接続していた部分が元位置でしょうから、名神高速道路の新設工事が移転の原因でしょうね。
ちなみに、現在地は、この道標の南面に記された御井神社の跡地になります。
この道標の情報は、「タギゾウくんの養老ナビ」などにも掲載してあります。
興味のある方は、ぜひ、一度現地を訪ねてみてください。
養北小学校のふるさと探検。
2014.04.11
今日は、養北小学校6年生の総合的な学習の時間として、象鼻山古墳群を学習するのに同行させていただくことができました。
ありがとうございます。
ちなみに、今年の養北小学校の総合的な学習の時間のテーマは「福祉」だったようなので、なるべく象鼻山古墳群をはじめとする日吉・小畑地区の文化遺産の中にテーマにあった素材を探してみたのですが・・
ちょっと、悩んでしまいました。
一つの文化遺産でも、見方を変えれば、違う一面が見えてくるのも歴史の面白いところ。
それが子どもたちにも伝えられるよう、次の機会までに、もう少し工夫しておきたいと思います。
薩摩義士顕彰会春季慰霊祭が終了しました。
2014.04.10
今日、養老町大巻の薩摩工事役館跡で、薩摩義士顕彰会春季慰霊祭が執行されました。
およそ290名の方にご参加いただき、宝暦の治水工事が始まってからちょうど260年目を迎える今年も、無事に慰霊祭を終えることができました。
天気にも恵まれ、池辺小学校6年生によって奉納された薩摩踊りは、桜吹雪によく似合っていて、とても印象的でした。
明日は薩摩義士春季慰霊祭です。
2014.04.09
明日、10時から大巻薩摩工事役館跡において、養老町薩摩義士顕彰会による薩摩義士春季慰霊祭が執行されます。
天気も良さそうですし、どなたでもご参拝いただけますので、ぜひお出かけください。
宇田西の道標。
2014.04.08
養老町の宇田西には、燈明の足元に道標が建てられたT字路があります。
この道標、向かって手前の南面には「右 あか坂 大かき 左 宮代 表佐 たるい」と刻まれ、西面には「右 たかた やうろふ道」と刻まれているのですが、北面には案内がなく、西面でも左に曲がったときの案内がありません。
これは、石の形が悪いことや、立ち止まりよく見れば、道がどこに続くのか分かるためといった理由ではなく・・
この道が主に高田と垂井を結ぶメインルートであり、ここで道がくの字に折れ曲がっていたことがその原因になります。
つまり、この道案内を必要とする人の多くが垂井と高田を往来する人だったということです。
ちなみに、高田と大垣を往来するメインルートは別にあり、直江や飯田を経由していました。
この道標の情報は「タギゾウくんの養老ナビ」にも掲載してあります。
興味のある方は、ぜひ現地を訪ねてみてください。
小栗栖神社の蛇踊り。
2014.04.07
養老町室原には、「小栗栖(おぐるす)神社」という、南宮大社から大雨で流された小栗栖の神様がここに止まったことに由来する神社があります。
養老町でも古くからあるとされる神社の一つで、美濃国神名帳にもその名が記載されているのですが・・
昭和34年の伊勢湾台風でも、逆水で御神体が垂井町方向に流されたりしていて、何かと水難の多い場所だったみたいですね。
そんな小栗栖神社ですが、裏の池に長年大蛇が住んでいたが、その大蛇があるとき池から出て、杉の木に登り天にのぼったという言い伝えが残っています。
そのためか、昔の小栗栖神社では、神事のときに蛇を作り、南宮大社に向かって蛇踊りを奉納していたみたいですね。
蛇踊りは、南宮大社の例大祭で見ることができるので、どんな踊りだったか大体想像できますが、できればこの目で見てみたかったです。
「養老郡史」PDFデータの公開。
2014.04.04
当ホームページの電子書庫のコーナーに、テキストデータつきの「養老郡史」PDFデータを公開いたしました。
これによって、養老町の歴史研究の基礎をなす、1000ページを超える養老郡史から、文字検索によって必要な情報だけを収集できるようになっています。
ぜひ、ご活用ください。
竜泉寺の小さな池。
2014.04.03
養老町には、養老山地が曇るのは、竜泉寺の山頂の小さな池に住む龍が、隣町である海津市南濃町の行基寺裏山に遊びに行っているからだという言い伝えがあります。
たしかに、養老山地に沿って長く伸びる雲は、龍のイメージによく合いますよね。
ただ、この話で一つ気になるのが、竜泉寺の山頂にあり、どんな日照りにも水がなくならないという小さな池の存在。
今のところ、全く情報が得られていませんが、もし実在するなら、一度はこの目で見てみたいです。
象鼻山の桜が見頃を迎えています。
2014.04.02
今日は、隣接する大垣市の高校から、象鼻山古墳群の取材に来ていただくことができました。
天気もよかったので、象鼻山からの眺望や、ここでしか感じることのできない過去の風景をご説明させていただいたのですが、いかがだったでしょうか?
これまで何度も説明してきた象鼻山古墳群ですが、ビデオカメラを向けられると、ちょっと構えてしまいますね。
何か間違ったことをいっていないか、ちょっと不安になりました・・
そんな象鼻山ですが、桜がちょうど見頃を迎えています。
象鼻山からの眺望もあわせて楽しめますので、ぜひ足を運んでみてください。
「養老ツアー」と「養老ナビ」の公開。
2014.04.01
「タギゾウくんの養老ツアー」と「タギゾウくんの養老ナビ」が、独自のアプリケーションとしてAppStoreからダウンロードできるようになりました。
無料です。
まだ改善が必要な部分はありますが、これまでに養老町教育委員会が収集してきた、たくさんの文化遺産情報への案内サービスが受けられますので、ぜひ試してみてください。