養老町の歴史文化資源の発見・普及を目指して設立した当ホームページは、「私たちが暮らす養老町への関心を喚起すること」を目的に運営しています。

養老町の歴史文化資源

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象鼻山発掘状況23

2010.12.22

44tr.JPG

 

年の瀬が近づく中、ようやく象鼻山36号墳の平面検出が終了しつつあります。

 

写真は、36号墳北側の調査区の全景で、右側が墳丘の表面です。

弥生時代の墳墓と古墳時代の墳墓の違いとして、墳丘の高さがよく問題になりますが・・この36号墳はかなり高い気がします。

 

詳細な検討は整理が始まってからですが、象鼻山の墳墓群は弥生~古墳時代への移行期を考える上で様々な情報を提供できそうです。

 

 

 

 

浄蓮寺の梵鐘(ぼんしょう)

2010.12.21

jyourennji.JPG

 

 

養老町三神町にある浄蓮寺には、大変良い音が鳴るといわれる梵鐘があります。

「どんとなるのは浄蓮寺の鐘か 1里きこえて2里ひびく」

という里謡も残っているほどです。

 

この梵鐘は戦時中の鉄の供出をまぬがれていますが、それはこのためなのでしょうか…。

 

 

僕は大晦日に宿直なので、役場で年越しです。浄蓮寺の除夜の鐘が僕のところまで届いてくれることを期待しています。

タギゾウくんのデジタルコンテンツ

2010.12.20

tagizou3d.jpg

 

養老町教育委員会では、象鼻山古墳群にもっと気軽に 触れていただくため、タギゾウくんというキャラクターを使用したデジタルコンテンツを作っています。

 

写真は、そのためのモデルで、来年の4月に当HPで公開する予定です。

子ども達を意識したコンテンツなので、難しくならないように気をつけています。

 

気に入ってもらえるといいのですが…

雪の予感

2010.12.17

ukinoyokann.JPG

 

今朝の養老山地の頂上付近は、薄っすら雪化粧していました。

先週の金曜日もそうでした。

 

養老町では、養老山地の頂上に雪が3回積もると、平野部でも雪が降るといわれています。

そろそろ雪対策が必要ですね。

 

ホワイトクリスマスだといいな。

昭和御大典

2010.12.16

gotaiten.jpg

 

養老町教育委員会では古い写真の収集を行っていますが、少しずつ数が増えてきました。

 

今日も養老町橋爪の方から、4冊のアルバムをお借りすることができ、その中に昭和御大典の祝宴の写真を見つけました。この時は橋爪のほとんど人が象鼻山に登り、祝宴に参加したそうです。宴では、青年団や在郷軍人会が仮装をして神輿を担ぎ、参加者を楽しませました。

 

所有者の方はその様子を、

「祝宴は10日間も続き、花火も打ち上げられて、とても楽しかった。あんなに賑やかなお祝いをしたのは、御大典だけだ。」

と懐かしそうに語っていました。

ゆず湯

2010.12.15

yuzunomi.JPG

 

来週の水曜日は冬至です。

わが家では風邪をひかないため、その日はカボチャを食べて、ゆず湯につかります。

ゆず湯につかると体が温まるような気がしますよね。

 

ゆずの実は近所からもらいました。たくさんあるので、もう今夜からゆず湯にしようと思います。

ちなみにカボチャは、9月にうちでとれたものを大切に保存しておきました。

 

冬至まで何度かゆず湯を楽しみたいです。

昭和38年の遠足

2010.12.14

syouwa38nennnoennsoku.jpg

 

養老町教育委員会では、古い写真をお借りしてデジタル化しています。

 

この写真は、昭和38年の春に行われた広幡保育園の遠足で、養老公園に行ったときのものです。場所は、渡月橋のたもとの石碑の前です。

先日の聞き取り調査のときにお借りしたものですが、なぜか私も写っていました・・・

 

今でもそうですが、当時も保育園や小学校の遠足は養老公園でした。

桜並木がトンネルのようで、とても綺麗だったのを覚えています

 

みなさんのご家庭にも古い写真があれば、ぜひ教育委員会へ連絡ください。

ご協力よろしくお願いします。

象鼻山44号墳の被害状況。

2010.12.13

44goutoukutukou.JPG

 

先週のことですが、象鼻山44号墳の盗掘被害の状況が明らかになりました。

 

盗掘抗の規模は2.5×2.0mで、深さは1.1mです。

墳頂部のやや北東よりに掘削されていました。

 

盗掘抗の土層を観察するかぎり、埋葬施設への影響はなさそうなんですが、掘り起こした土の中に灰色の粘土が多量に含まれていたことが気になっています。

盗掘抗の掘削面にはこれが見あたらず、何が原因で掘り起こした土に、この山にない灰色の粘土が混じるのか、よい理屈にいきあたりません。

 

とりあえず、掘り起こした土の中に、遺物がないかどうかを確認してみるしかないですね・・

 

象鼻山51・53号墳の調査前全景。

2010.12.10

5153gou.JPG

 

今週は、51・53号墳の発掘調査に先立ち、関係する立木の除去を実施しました。

写真左が51号墳、右が53号墳です。

 

これまでの分布・測量調査では、それぞれ約14mと約16mの円墳と推定されていますが、さてどうでしょうか。 

来週からの掘り下げが楽しみです。

養老公園の丁石(ちょうせき)

2010.12.09

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以前、聞き取り調査の際に、養老公園と白石地区にある丁石の話を聞き、昨日、現地調査へ行ってきました。丁石とは、神社・仏閣、名所や史跡までの距離を示した石であり、1丁(109.09m)おきに設置された道標の一種です。

 

聞き取りでは、1丁から6丁までと10丁と12丁の8本が残っていると伺ったのですが、気に留めたことがなかったので、見つけるのに苦労しました。

 

 

3tyou.JPG

 

特に3丁の石は、昭和47年(1972)頃の滝谷改修工事の際、石垣に組み込まれてしまったそうで、教えてもらわなければ判りませんでした。

 

滝谷右岸、紅葉橋より上流の石垣の中にあるので、興味のある方は探してみてください。

 

 

 

 12taki.JPG

 

近くまで行ったので、滝を見てきました。

最近、寒さが増してきたので、年明けには雪が降るかもしれませんね。

 

雪化粧をした滝を見るのも楽しみです。

象鼻山発掘状況22。

2010.12.08

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12月も中頃に近づき、象鼻山もずいぶん寒くなってきました。

今週も、先週に引き続き象鼻山36号墳の表面の検出を進めていますが、今度は北側の周溝から壺が出土しています。

 

このように墳墓の端から土器が出土することは、しばしばあることですが、象鼻山36号墳では1トレンチに1個体ずつ土器が出土しているのが気になりますね。

たまたま、土器があるところを掘ったのかもしれません・・

 

他に、44号墳の盗掘被害の状況も、明らかになってきました。

思ったよりも深く掘削されていましたが、埋葬施設への影響はなさそうで一安心しています。

 

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新ハツシモ 2

2010.12.07

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わが家では、11月の下旬から、新米を食べはじめました。

今年改良された新ハツシモです。うちで作りました。

昨年ほど収穫量はありませんでしたが、やっぱり美味しいです。

 

炊きあがったご飯は香りも良く、つやつやと輝いていて、酷暑の夏を越した古米とは比べものになりません。

少し前までは、新年を迎えたお正月に新米を食べていましたが、最近は保有米を少なくして、この時期に食べはじめています。贅沢でしょうか・・

 

 hirohatanoniji.JPG

 

先週末、田んぼに朝虹が架かっていました。

私としては珍しくシャッターチャンスを逃しませんでした。

鬼頭家の墓所。

2010.12.06

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宝暦治水工事に着任した薩摩義士に、工事の総本部となる土地建物を提供したのが、大牧(現在の養老町大巻)の鬼頭兵内です。兵内は、大牧新田の開拓者でもあり、91歳まで生きました。

 

先日の聞き取り調査で、この鬼頭家の墓所が、養老町大巻地内にあることを知りました。

墓石に刻まれた文字からも、ここが鬼頭家のものであることは間違いないようです。

 

 

 kitoukebohi.JPG

 

ただ、兵内本人の墓がここにあるかどうかは確認できませんでした。 

息子の七之丞は南濃町の円満寺に葬られていることもあり、少し慎重に検討したほうが良さそうです。

象鼻山発掘状況21。

2010.12.03

36goutakatuki.JPG

 

今週は、象鼻山36号墳の墳丘表面の検出が進み、徐々にですが当時の姿が表れてきています。

そんな中、墳丘端から写真の土器が出土しました。

 

椀形高杯(わんがたたかつき)といわれる器で、とても丁寧に作られています。

お葬式に使用されたものでしょうね。

 

器にどのようなものを盛りつけたかは分かりませんが、器の特徴からお葬式の年代を絞り込むことは可能です。

とくに高杯とよばれる土器は、年代を絞り込みやすいのでありがたいですね。

 

この高杯、本来はお椀の部分と脚の部分があるのですが、出土したものはお椀の部分しかありませんでした。

ただ、少し前に、すぐ近くで脚の部分が出ていたので、ひょっとしたらくっつくかもしれませんね・・

 

試してみるのが楽しみです。

 

一生を公共事業に捧げた渋谷代衛(しぶやだいえい)

2010.12.02

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12月に入り紅葉も見頃を過ぎて、観光客で賑わっていた養老公園も、少し落ち着いたように感じます。

 

明治13年(1880)に開設された養老公園は、今年で130年を迎えました。このことから、多くの人々が養老公園を支えてきたことがわかります。その1人に養老町大野で生まれた渋谷代衛がいます。代衛は同志たちと共に資金を集め、養老公園に道路を新設。さらに、桜や楓を植えて景観の整備に取り組みました。

 

 

kosyasin.JPG

 

この他にも様々な公共事業に尽力し、当時の金額で約5万円にのぼる私財を投じたといわれています。しかし、功績が自分の名誉となることを好まなかったため、功績の多くを他人に譲ってしまいました。

 

また、「母より先に寝たり、後に起きることはなかった」という逸話が残っており、その道徳心の高さを感じさせられます。

 

daiei.JPG

 

その後、代衛は明治29年(1896)8月18日に亡くなりましたが、明治36年(1903)に有志によって、養老公園内の唐谷橋(からたにばし)付近に顕彰碑が建てられました。

 

 

渋谷代衛についてはこちらもご覧ください。

象鼻山44号墳の被害確認。

2010.12.01

44toukutu.JPG

 

昨年、象鼻山44号墳は盗掘被害にあいました。

平成21年11月3日には土地所有者から被害届も提出されています。

象鼻山古墳群は地元の人によって定期的に見回りされているのですが、山中に入った場所であったため気がつかなかったようです・・

 

このため、今日から44号墳の被害状況を確認する作業を開始しました。

まずは、掘り返された土を集めるところからはじめています。

 

昨年の10月、この盗掘痕が発見されたときの憤りは、今でもよく覚えています。

これにより、失われたものほど、得られるものがあるとは思えませんが・・

被害が小さいことを願うのみです。

近所の紅葉

2010.11.30

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養老山麓の紅葉はまだまだ綺麗で、楓の赤色や銀杏の黄色が鮮やかに色付いています。

先日、象鼻山で見た楓は日の光をあびて印象的な赤でした。

 

それでも私がとりわけ楽しみにしているのが、ご近所の庭に植えてあるドウダンツツジの紅葉です。庭木や植え込みとしては、ごく普通に植えられているものですが、とても味わい深い色です。

4月下旬には白いスズランのような花をつけるので、こちらもオススメです。

 

それにしても、今年の紅葉は酷暑に耐えたからなのでしょうか、特に鮮やかに感じます。

 

もうしばらくは楽しみたいです。

象鼻山20・36号墳の現地説明会を開催しました。

2010.11.29

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平成22年11月27日(土)13時より、象鼻山20・36号墳発掘調査の現地説明会を開催しました。 

参加いただいた皆さま、またスタッフとしてご協力いただいた橋爪区の皆さま、ありがとうございました。

 

当日は、晴天に恵まれ、紅葉の中で象鼻山古墳群の発掘調査状況を見ていただくことができました。 

中心部から遠く、標高も低い位置にある墳墓が、規模・築造方法・築造時期など多くの点で、中心部に近い墳墓となんら遜色がないことが、今回の大きな成果だと考えていますが、いかがだったでしょうか。

 

この後は、20・36号墳の調査を完了し、51・53号墳の調査に移ります。 

次回の現地説明会もぜひご参加ください。

明日は、象鼻山古墳群発掘調査の現地説明会です。

2010.11.26

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今日は、明日の現地説明会に備え、象鼻山に見学者を迎える準備を進めました

 

今回、調査成果を公開する20・36号墳は、少し山を入ったところにあるため、特に足元の整備に気をつけています。また、出土した土器のうち、残りのよいものについては、展示の準備もしています。 

 

晩秋を迎え、やや寒くなってきましたが、明日は天気もよさそうなので、ぜひこの機会に象鼻山を訪れてみてください。 

現地説明会は午後1時から3時までです。車で来られる方は、ふもとに駐車場を用意しておりますので、係員の指示に従って駐車してください。

  

多数の参加をお待ちしています。

山口俊郎先生祥月法要

2010.11.25

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養老町役場では始業前、「宝暦治水サツマさま」と「おんな船頭唄」が流れます。新入職員の時は驚きましたが、今では聞き慣れてしまいました。

 

「おんな船頭唄」を作曲した山口俊郎先生は、昭和56年(1981)に80歳で他界しました。今日11月25日は、祥月命日であり養老町高田の専念寺で法要が行われました。焼香の後、代表曲「おんな船頭唄」と「男のブルース」を合唱しました。毎朝聞いているので、僕も一緒に唱うことが出来ました。

 

 

山口俊郎先生について詳しくはこちらから

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