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田んぼの代掻き(しろかき)。
2012.05.29
5月も終わりが近づき、養老町でも田んぼが忙しくなってきています。
わが家でも、晩稲のハツシモを作っているので、この土曜日に代掻きをしました。
代掻きとは、田起こしが済んだ田んぼに水をはって、土をさらに細かく砕き、土の水面を平らにする作業です。
苗を植えやすくしたり、苗の根付きを良くするのが主な目的になります。
家では、土を落ち着かせるためにも、田植えの1週間くらい前にはこの作業を行っていて、今週末の土日が田植えの予定です。
ただ、今のところ天気はあまりよくなさそうですね・・
とはいえ、田植えはいつでも雨天決行です。
わが家の男手には、秋の収穫のため、しっかり頑張ってもらうこととします。
大中寺の慰霊法要。
2012.05.28
先週の金曜日、鹿児島県薩摩義士頌徳慰霊祭への参列と、鹿児島市立甲東中学校との交流会のために、鹿児島へ行っていた中学生4名を含む11名が、無事に役目を果たして帰ってきました。
毎年、平田靱負(ゆきえ)翁の命日である5月25日にあわせての訪問であるため、雨に降られることもしばしばなのですが、今年はそれほど悪くなかったみたいですね。
ただ、桜島は噴火していたそうです。
上の写真は、そんな中で、養老町一行が、鹿児島市西千石町にある大中寺にお参りに訪れている様子を撮影したもの。
この大中寺は、養老町の薩摩工事義歿者墓(浄土三昧)から分骨された義士のご遺骨が安置されていて、養老町が毎年必ず訪れる場所の一つです。
ここを訪れると、改めて250年以上前の宝暦治水工事を、身近なものとして感じることができますよね。
また、養老から遠く離れた鹿児島で、自分たちが暮らす町の名前をみることで、ちょっと不思議な感覚に囚われる場所でもあります。
みなさんも、薩摩義士の故郷を訪ねられるときは、ぜひ大中寺にもお参りに行ってみて下さい。
きっと、今よりも薩摩義士のことを、身近に感じていただけると思います。
新道記念碑。
2012.05.25
養老町上之郷と養老町下笠をつなぐ、県道225線沿いに新道記念碑と刻まれた石碑が建っています。
この石碑は、大正4年に養老町上之郷と養老町下笠をつなぐ新道が作られたことによるもので、大正天皇即位を記念して実施された工事でした。
ただ、明治の地図をみると、既にそれらしい道が描かれているので、新設ではなく、改良だったかもしれませんね・・
ちなみに、この頃、養老町はまだなく、この辺りは笠郷村でした。
また、新しくできた道路は、幅2間(約3.6m)、総延長1,000間(約1.8km)の規模で、当時としてはとても立派なものだったみたいです。
この情報は、タギゾウくんの養老ナビにも登録してあります。
興味のある方は、ぜひ現地を訪ねてみて下さい。
白石ミカンの花。
2012.05.24
現在、養老町の白石地区では、白石ミカンが花を咲かせています。
とても甘い香りがするので、ミツバチも忙しいでしょうね。
この白石ミカンは、明治末から大正の初め頃に、養老町の白石地区で、栽培がはじめられました。
いろいろと試行錯誤があり、最終的に、温州ミカンの中でも、宮川早生(みやがわわせ)と呼ばれる品種が、養老山地の排水の良い扇状地に適していることがわかったそうです。
ただ、現在は、晩生(おくて)も一緒に植えられているみたいですね。
今年は、この白石ミカンがどのような過程を経て収穫されるのか、引き続き、もう何度か白石にお邪魔して調べてみようと思っています。
犬山祭の報告書。
2012.05.23
昨日、犬山市教育委員会を通じて、「犬山祭総合調査報告書」と「犬山祭のからくり調査報告書」を寄贈いただきました。
ただ、突然のお話しだったので、少し経緯をお聞きしていると、
先日の高田祭に、犬山祭の調査に関わられた先生がお見えになっていて、からくり人形を操作していた中学生に少し質問をしたところ、まれにみる積極的な説明と、将来の祭りを担う自負を示し、今後の自分たちのために勉強したいということで、報告書をお願いされた。
という出来事があったことを教えていただきました。
たのもしいかぎりですね。
頂いた報告書は、いずれも養老町図書館で管理しています。
内容は少し専門的ですが、高田祭を考える上で参考になる部分が多いので、ぜひご活用ください。
竜泉寺の生き物。
2012.05.22
5月も下旬を迎え、養老山地の生き物の動きが、活発になってきました。
上の画像は、地面から、顔をのぞかせるアナグマです。
ただ、竜泉寺古墳の調査中、急に出てきたので、撮影は上手くいきませんでした・・
悔しいですが、次のチャンスを待ちたいと思います。
さらに、調査の帰り道には、アスファルトの上で、じっとしているカラスヘビ(ヤマカガシ)の幼体にも出会いました。
ヘビは、この時期、特によく見かけますね。
ただ、地元の人の話では、最近養老山地のマムシの数が減ってきているそうです。
マムシを食べるイノシシの数が増えたことが、原因ではないかということでした。
ただ、どんなふうに食べるのかは、ご存知ありませんでした。
ちょっと好奇心をそそられます。
噛まれたりしないんでしょうか・・
高田祭が終了しました。
2012.05.21
昨日、無事に、高田祭りが終了しました。
今年は二日間とも天気に恵まれたので、たくさんの人がお祭りを楽しんでいましたね。
また、試楽の日には、猩々山の木彫下絵のいくつかが、半田市で保管されているかもしれないという情報を得ることができ、さらに、その下絵の写しを見ることもできました。
下の画像が、その内一点の下絵(写し)と実物の比較になります。
見た感じは、よく似ていますよね。
ただ、同じモチーフの作品は複数あり、見た目だけで判断するのは難しいそうです。
寸法などの情報を併せて検討するのがポイントみたいですね。
どういう結果になるか、今からとても楽しみです。
明日、明後日は高田祭りです。
2012.05.18
いよいよ、明日から高田祭りです。
今年は、2日間とも、天気は問題なさそうですね。
祭りにあわせて、養老町教育委員会でも、タギゾウくんの養老ナビに「高田祭」の情報を登録しました。
スケジュール等も掲載してありますので、ぜひご活用ください。
また、タギゾウくんの収蔵庫には、昨年度に記録をとった猩々山(しょうじょうやま)木彫の3Dデータもアップしましたので、こちらもご覧ください。
ただ、本当にオススメしたいのは、本物に触れること。
時間のある方には、ぜひ養老町まで足を運んでいただき、高田祭りを楽しんでいただければと思います。
シラー・ぺルビアナ。
2012.05.16
今週の火曜日、下高田の金草川付近で、小さな青紫色の花をいっぱいつけて、元気に咲いている花を見つけました。
花の名前は、シラー・ペルビアナ。
名前の由来は、17世紀にスペイン南部で発見され、イギリスに持ち帰った船の名前「The Peru」だそうです。
日本へは、明治時代中期に、観賞用として持ち込まれたみたいですね。
ただ、電柱の側でコンクリートを破り、力強く咲いている姿を見ていると、なんだか鉢植えでの観賞は似合わないような気がしました。
竜泉寺古墳。
2012.05.16
養老町教育委員会では、今年度もひきつづき竜泉寺廃寺跡の測量調査を続けています。
上の写真は、その様子を撮影したもので、竜泉寺廃寺跡の中にある竜泉寺古墳の平面図を作成しているところです。
この竜泉寺古墳、一昔前までは横穴式石室が残っていたらしいのですが・・
今は、石材採取で石室が破壊されていて、古墳が造られた時期や形など、ほとんど何も分かっていないのが現状です。
そのため、記録作成と併行して、遺物の採集などにも取り組んでいるのですが、いまのところ、あまり有効な情報は得られていません。
まだ、始めたばかりなので、引き続き丁寧に調べていこうと思います。
調査の帰り道、養老町でよくカラスヘビと呼ばれる、黒いヤマカガシに出会うことができましたが、すぐに逃げられてしまい、良い写真は撮れませんでした。
毒蛇ということで、ちょっと気後れしたのがよくなかったです・・
おだいほんさん。
2012.05.15
養老町では、自宅で葬式を出すときに、阿弥陀如来の掛け軸を、お寺から借りることがあり、これを「おだいほんさん」と呼んでいます。
漢字では、「大本尊」と書くそうです。
昔は、お仏壇のない家が多く、そうした家が自宅で葬式を出す際に、お寺から大本尊を借りたことが、その由来みたいですね。
ただ、今ではその名残で、お仏壇がある家でも、大本尊を借りていかれるようになりました。
上の写真は、養老町西岩道の長顕寺にある大本尊。
私がはじめて大本尊を見たのは、48年前の祖父の葬儀でした。
ただ、そのとき、わが家にも仏壇はあったので、昭和39年頃には、仏壇がある家でも大本尊をお借りするようになっていたということだと思います。
「タギゾウくんの自由研究」の公開。
2012.05.14
今日から、当ホームページで「タギゾウくんの自由研究」を公開しています。
このコンテンツは、養老町の子ども達の、歴史文化に関わる自由な研究や学習を支援するために作成しました。
とくに、夏休みなどに家庭で行われる自由研究や、学校の総合的な学習の時間での活用を念頭に置いています。
ただ、当コンテンツには、研究シートやイラストマップなど、子どもだけでは利用の難しいものも含まれているので、ぜひ保護者や学校の先生方には、子どもの好奇心や成長に合わせた補助をお願いします。
また、この「タギゾウくんの自由研究」では、今後も新たな事例情報を公開していきたいと考えています。
効果的な取組み事例がありましたら、ぜひ情報を提供してください。
このコンテンツを通して、養老町の歴史や文化について考える機会が、少しでも、親子や子ども達の間で増えていくと、うれしいです。
室原文楽の床本。
2012.05.11
今週の火曜日、西濃地区を対象とする講座の打ち合わせを兼ねて、養老町の室原文楽保存会の練習にお邪魔してきました。
私は、室原文楽をみるのが初めてだったので、江戸時代に造られた人形の頭をはじめ、何もかもが珍しかったです。
ただ、床本と呼ばれる演目の台本は、太く曲がりくねった文字で書かれていて、私には、まったく読めませんでした。
けれども、なぜだか会員の皆さんは、それでないと調子が出ないみたいですね。
しかし、それでも室原文楽保存会には、現代風の仮名遣いで書かれた誰でも読みやすい床本が、別に用意されていました。
室原文楽を後世に伝えるための心遣いですよね。
室原文楽は、平成24年11月3日(土・祝)に、中津川市の常磐座で開催される岐阜県文楽・能大会に出演予定です。
皆さんも、ぜひ本番の室原文楽を見てみてください。
平成24年の高田祭。
2012.05.10
昨日、養老町高田で高田曳車山保存会評議員総会が開催されました。
いよいよ来週は、高田祭ですね。
今年の祭りのスケジュールは、おおよそ以下の通り。
去年は見送られたライトアップも、今年は再開されるそうです。
19日(土)試楽:8時 飾り付け、15時 曳出し、17時 曳寄せ、19時 ライトアップ
20日(日)本楽:10時 愛宕神社奉芸、11時 神幸の儀、13時半 曳出し奉芸、20時 還幸の儀・夜車山曳出し
試楽の終了時刻は21時頃、本楽が21時30分頃になります。
お車の方は養老町役場駐車場が利用できますし、公共交通機関を利用される方は、養老鉄道美濃高田駅から徒歩10分程度です。
まだ、天気がはっきりしませんが、来週の土日は、ぜひ高田祭をみに、養老町へお越しください。
なお、祭りの詳細については、こちらも参考にしてください。
久々美雄彦神社の狛犬。
2012.05.09
養老町沢田には、養老町に3社ある式内社のうちの1社である、久々美雄彦神社(くくみおひこじんじゃ)が鎮座しています。
ここでは、カエルの上に前脚を置く、ちょっと変わった狛犬が出迎えてくれるのですが・・
つい先日、この狛犬の口の中にも、コロコロと動く玉が入っていることに気づきました。
養老町明徳の船著(ふなちゃく)神社にいる狛犬と一緒ですね。
そういえば、なんだか顔つきも似ているような気がします。
ひょっとしたら、何か関係があるのかもしれないので、もう少し調べてみたいと思います。
稚児行列。
2012.05.08
養老町上之郷の願専寺で、宗祖親鸞聖人750回御遠忌法要の最終日である4月30日(月)に、稚児行列(ちごぎょうれつ)が行われました。
ちなみに、御遠忌(ごえんき)とは、浄土真宗のお寺で50年ごとにお勤めされる宗祖の回忌法要のことです。
法要の開催は、ポスターや口コミで周知され、当日は約350人の幼児や小学生がお稚児として集まり、上之郷地内を練り歩きました。
私も子ども達を連れて参加したのですが、付き添いの家族も含めると1,000人以上の参加者があったようです。
稚児行列では、男の子は烏帽子、女の子は天冠を被り、それぞれ稚児衣装を着て、手には蓮の花を持って歩くのですが・・
歩きにくいので、ぐずっている子もけっこういましたね。
詳しくは知りませんが、神社や寺院で行われる稚児行列に3回でると良いと聞くので、もうあと1回、子ども達をつれて参加しようと思っています。
とりあえず、10月の光敬寺が候補かな・・
ふるさと養北探検。
2012.05.07
先週の火曜日、養北小学校で「ふるさと養北探検」が行われました。
これは、養北小学校の6年生が、地元講師を招いて、校区の文化遺産を訪ねて歩くというものです。
毎年恒例の授業になりつつありますね。
当日は天気もよく、輪中堤や渡船場など、地域の歴史を学ぶにはうってつけでした。
象鼻山古墳群や日吉遺跡のことも、取り上げていただいたようです。
この授業では、現地に着くと説明があり、6年生は、その中から印象に残った内容をメモに取るのですが・・
やはり、同じ話でも、受け取り方や、興味をもつところが違いますね。
ちょっと覗いてみたのですが、ずいぶん個人差がありました。
私も、次に子ども達の前に立つときは、もう少し工夫をしてみたくなりました。
「ぞうびさん」のリニューアル。
2012.05.02
今日、「ぞうびさん-3Dアニメーション-」に、新たに3つのペーパービジョンを追加しました。
これで、象鼻山古墳群のイメージキャラクターは全部です。
とても楽しい内容になっていますので、ぜひ一度ご覧ください。
これを機に、象鼻山古墳群に興味をもっていただいたり、もっと身近に感じていただけるようになるとうれしいです。
土屋禮一展が開催されています。
2012.05.01
先週の土曜日から、大垣市スイトピアセンターアートギャラリーで、「土屋禮一展-なつかしさを求めて-」が開催されています。
期間は6月3日(日)までで、入場料は一般600円、高校生以下は無料です。
土屋禮一氏は、養老町高田の出身で、日本を代表する日本画家の一人。
養老町の名誉町民賞を受賞された方でもあります。
私も初日にお邪魔したのですが、養老町を描いた風景画などが展示されていて、とても見応えがありました。
また、瑞龍図を見ることができたことで、土屋禮一氏の父である輝雄氏の龍を見る楽しみが増したような気がします。
みなさんも、ぜひこの機会に、土屋禮一氏の作品に触れてみて下さい。
詳細はこちらです。
大巻薩摩工事役館跡の藤。
2012.04.27
4月も終わりになり、養老町でも、ちらほら藤の花を見かけるようになりました。
ただ、見頃になるには、もう少し時間がかかりそうですね。
状況を確認しに行った、養老町大巻の大巻薩摩工事役館跡の藤も、まだこれからという感じでした。
ところで、この薩摩工事役館跡の藤には、一つ気になる話が残っています。
それは、根古地湊で貨物取扱いなどをしていた若松屋の大藤が、昭和52年の牧田川堤防増築工事で移転か伐採かの運命に立ち至り、養老町薩摩義士顕彰会の申出により、役館跡への移転が実現したというものです。
若松屋の当主は、長く大事にしてきた藤が、薩摩義士の役館跡で受け入れてもらえるならと、寄附を快諾されたそうです。
この経緯についての詳細は、養老町文化財保護協会が刊行した「養老町の文化財」第41号(昭和56年10月)に記述されているのですが・・
実は、現在の藤が、この若松屋の藤であるのかどうかの確認が、まだとれていません。
昭和52年当時、すでに老木だったようなので、ひょっとしたら違うかもしれません・・
当時の移転に関わった方々についての情報も残っているので、近いうちにお話を伺いにいこうと思っています。
できれば、そうであってほしいです。