養老町の歴史文化資源の発見・普及を目指して設立した当ホームページは、「私たちが暮らす養老町への関心を喚起すること」を目的に運営しています。

養老町の歴史文化資源

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広幡小学校のひょうたん池。

2012.11.16

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広幡小学校の運動場の隅に、ひょうたんの形をした池があります。

 

これは、平成5年の3月に、以前からあった池に井戸を掘り、ハリヨが住めるように整備したものです。

児童達に、地域の自然や文化を学習してもらうための取り組みだったみたいですね。

 

ちなみに、ハリヨというのは、体長3~7cmくらいの、背や胸に鋭いトゲを持った小さな淡水魚。環境に敏感な一面を持っていて、巣を作って子育てしたり、求愛ダンスをしたりするのが特徴です。

 

養老町を代表する魚の一つですよね。

そして、一昔くらい前の広幡地区には、水場に入ると、トゲで足が痛いくらい、たくさんいました。

 

子ども達には、ここで自然を大切にすることを知ってもらい、みんなが大きくなっても、ハリヨが住める広幡地区を守っていってくれるとうれしいです。

広幡ふるさとオリエンテーリング。

2012.11.15

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11月7日(水)に、広幡小学校で、広幡ふるさとオリエンテーリングが行われました。

 

これは、7年ほど前から続いているもので、全校児童が1~6年生の混成グループに分かれて、校区の歴史や産業にゆかりのある場所を訪ねて歩く行事です。

 

今思えば、9月に6年生対象に行われた史跡探検は、ここで下級生を案内するための事前学習だったんですね。

当日、6年生たちは、しっかりと準備してきていて、クイズなどを交え、下級生に分かりやすく説明をしていました。

 

しかし、こうして子ども達の学習過程を見せていただいていると、改めて、自分が他人に説明する立場になることを踏まえて学習に参加することが、子ども達の意欲を高めるのに効果があることが分かります。

 

オリエンテーリングで6年生が見せてくれた表情は、9月の時よりも、少し頼もしく見えました。

白石区のたき道道標。

2012.11.14

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養老町の白石区には、民家の石垣に組み込まれてしまった、ちょっと変わった道標があります。

 

これは、養老の滝への道を示す道標で、表面には「左滝え」「享保三年(1718)六月十一日秀園」と刻まれています。

養老改元から約1000年後に、建てられたものということですよね。

 

そして、当時の滝への道が、白石を通っていたことも、今に示してくれています。

 

あと、ここでもう一つ気になるのが、この道標が設置された享保三年が、岡本喜十郎の生家である岡本家が、やがて養老開発の拠点となる白石の土地を、押越村から譲り受けた年であること。

ひょっとしたら、こうした小さな文化遺産の中に、養老開発の端緒を探るヒントが隠されているのかもしれませんね・・

 

この道標の情報は、「タギゾウくんの養老ナビ」に登録してあります。

ぜひ、一度現地を訪ねてみて下さい。

大正10年の桜井古墳発見記事。

2012.11.13

seinoushinbunT100615.JPG

 

昨日、大正10年(1921)6月15日(水)に発行された勢濃日報を見る機会に恵まれました。

 

これは、大正10年2月25日に、石材目当てで破壊された桜井古墳(現、坂尻古墳)についての記事を掲載した新聞で、桜井古墳が発見された当時の詳細を知ることのできる貴重な資料とされてきたものです。

 

なので、はじめは、この幸運をとても喜んだのですが・・

 

内容を確認してみると、桜井古墳の発見時の詳細は、同年6月13日の第156号で記事にされていて、私が見た第158号には、桜井古墳の記事に対し、桑名市の神職の方が寄せた原稿が掲載されていることがわかりました。

 

そのため、お目当ての内容は、どこにも・・

 

だれか、大正10年6月13日に発行された勢濃日報を保管している人、いませんでしょうか。

文化遺産ウォーキングを開催しました。

2012.11.12

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昨日、無事に文化遺産ウォーキングを開催することができました。

不安定な天気だったにもかかわらず、多数のご参加ありがとうございます。

 

当日は、一般的なウォーキングでは、あまり立ち寄らないようなところを中心にご案内させていただきましたが、いかがだったでしょうか。

身近なところにも、訪れる価値のある場所が、たくさんあることが、伝わっていればうれしいです。

 

今後も、こうした機会を設けていきたいと考えていますので、ぜひ、この次もよろしくお願いします。

明後日の文化遺産ウォーキングの雨天対応。

2012.11.09

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明後日の日曜日に開催を予定している養老町文化遺産ウォーキングですが、雨天による延期の可能性が出てきました。

 

その判断は当日になりますが、延期を決断したときには、参加者には、なるべく早く、電話で連絡いたしますので、ご注意ください。

なお、延期の場合、養老町文化遺産ウォーキングは、11月24日(土)の8時から開催いたします。

 

なんとか、晴れてくれないですかね・・

昭和15年の神明神社秋祭り。

2012.11.08

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今日、仕事の打ち合わせ中に、以前は養老町泉町にあった神明神社の秋祭りの写真を見せていただくことができました。

 

よく見ると、左下の男性の胸に、「紀元二千六百年」と書かれているので、どうやら、この写真は、昭和15年(1940)に、神武天皇即位紀元(皇紀)2600年を祝ったときのものみたいですね。

 

ちなみに、写真の化粧をした男性たちは、当時の神明神社のお世話をしていた、地元の青年団の方たち。

顔に化粧をしたり、鉢巻きに日の丸の扇子をさしたり、とっても楽しそうです。

 

話しをお聞きしていると、どうやら、神明神社の相撲大会を始めたのも、彼らだったようで、最初の頃は、子どもだけでなく、大人も参加していたみたいです。

 

さらに、今日のお話では、この他にも、神明神社の由来が、当時このあたりが大墳村(おおつかむら)と呼ばれていたころに、上流から水害で流されてきた神様をお祀りしたことにあると、地元に伝わっていることも教えていただきました。

 

そういえば、神明神社の元位置は、牧田川の南岸でしたね。

イモ掘り体験。

2012.11.07

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先月、笠郷幼稚園のイモ掘り体験におじゃましてきました。

 

園児達は、この日に向けて、サツマイモの生育を勉強してきていたので、みんなとても張り切っていました。

心配された天気も、なんとかもってくれましたね。

 

当日、園児達は、すごい勢いで畑を掘り進み、あっという間に、たくさんのサツマイモを収穫していました。

 

そして、サツマイモを収穫した後は、みんなで焼きイモを頬張りました。

私もごちそうになったのですが、焼きたてのサツマイモはとっても美味しかったです。

 

こうした機会を、もう10年ほども続けてくださっている地元農家のご厚意に感謝ですね。

白い粘土。

2012.11.06

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昨日、日吉遺跡で立会調査をしていると、弥生時代の終わり頃から古墳時代初め頃の土器と一緒に、白い粘土が出土しました。

 

養老町の地表下では見たことのない粘土なので、どこかで採取されたものを、乾燥しないように土の中に保管しておいたんでしょうね。

 

ただ、どのような用途に使うつもりだったのかは、いまいちよく分かりません。

葬送でしょうか・・

 

また、この白い粘土が、どこで採取されたものなのかも気になります。

 

うまく産地が分かれば、当時の養老町の人たちのお付き合いの実態が、少し解明できるかもしれませんね。

岐阜県文楽・能大会なかつ川2012に、室原文楽が出演しました。

2012.11.05

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先週の土曜日、岐阜県中津川市の常盤座で、第17回岐阜県文楽・能大会なかつ川2012が開催され、養老町の室原文楽も出演しました。

 

今回の会場は、中津川市の重要文化財にも指定されている芝居小屋。

17年続く、岐阜県文楽・能大会の中でも、芝居小屋での開催は初めてのことでしたが・・

 

100年を越える常盤座の趣と、その手頃な大きさは、舞台や人形が小さく、座敷芸として引き継がれてきた室原文楽には、ぴったりの会場でした。

 

きっと、たくさんの方々に、室原文楽の魅力を知っていただけたと思います。

田中道麿翁のお墓参り。

2012.11.02

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昨日、田中道麿翁顕彰会による、道麿翁の墓参りがあり、4名の役員が参加しました。

 

ちなみに、現在、翁の墓は、名古屋市平和公園の常端寺墓域内にあり、二段の台石と、「国学者田中道麿翁墓所」の石標を伴っているのですが・・

道中、この台石と石標が、昭和51年(1976)に田中道麿翁顕彰会によってつくられたものであることと、その際に墓前祭が挙行されていたことを、新たに知りました。

 

また、無縁仏の域内で、道麿翁の墓を見つけ出したのも、顕彰会の方々だったようですね。

 

何度も訪れた場所だったのですが、改めて、翁の功績を顕彰してきた方々の努力があって、今があることを実感しました。

第13回「家族の絆愛の詩」の入賞者を発表しました。

2012.11.01

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本日、養老町役場のホームページに、第13回「家族の絆愛の詩」の入賞者を発表しました。

 

また、平成25年1月27日(日)には、養老町民会館で、表彰式と詩の発表会も開催する予定です。

この日には、今回の佳作も含めた入賞作品を掲載した本も、新たに刊行致しますので、楽しみにお待ちください。

11月3日の室原文楽上演外題。

2012.10.31

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昨晩、室原文楽の練習におじゃましてきました。

 

4日後に、岐阜県文楽・能大会を間近に控え、さすがに熱が入っていましたね。

いつもより、少し早めに伺ったのですが、もうすでに練習ははじまっていました。

 

今回、岐阜県文楽・能大会で室原文楽が上演する外題は「恋女房染分手綱 重の井子別れの段(こいにょうぼうそめわけたづな しげのいこわかれのだん)」。

時代物で、生き別れた母と息子が再会するも、親子の名乗りができず、再び別れてしまう場面が見どころです。また、個人的には、息子(三吉)が、母(重の井)に対し、自分の気持ちを隠さずぶつける場面もオススメです。

 

今週の土曜日に室原文楽が出演する大会の内容は、下記の通り。

入場は無料で、会場は文化財にも指定されている芝居小屋ですので、ぜひこの機会に、室原文楽をはじめ、岐阜県で活躍する文楽・能団体の上演を見に来てください!

 

【第17回岐阜県文楽・能大会 なかつ川 2012】

日時:平成24年11月3日(土・祝)  開演12:50(開場12:00)

会場:常盤座(中津川市高山1026-1)

出演団体:室原文楽保存会「恋女房染分手綱 重の井子別れの段」/真桑文楽保存会「三番叟」/付知町翁舞保存会「翁舞(三番叟)」 /恵那文楽保存会「生写朝顔日記宿屋より川場の段」

吉田郷の位置。

2012.10.30

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養老町の北野区の人とお話ししていると、ときどき吉田という地名が出てきます。

 

これは、現在の養老町豊が、昔は吉田と呼ばれていたことによります。

ちなみに、村名を変更した時期については、「大垣藩座右秘鑑」という文献に「吉田を貞享元子改豊村」とあることから、貞享元年(1684)の可能性が高いみたいですね。

 

ただ、豊村の氏神様は、今も吉田神社のままです。

 

そして、ここで気になるのが、この吉田神社が現在の豊の集落から150mほど離れていて、さらにその周辺に、たくさんの古代から中世の遺物が落ちていること。

おそらく、養老町史などに出てくる中世の吉田郷は、今の豊村より少し北にあったんでしょうね。

そして、豊村は、少なくとも中世から現代へと続く村であるようです。

 

ただ、吉田神社の周辺には、古代の遺物もたくさん・・

 

吉田郷は一体いつからあるのか、そしてなんと呼ばれていたのか、まだまだ調査を続けたいと思います。

ミツバチの分蜂。

2012.10.29

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先週、養老町立東部中学校の東校門付近で、桜の枝に、ミツバチが分蜂(ぶんぽう)しているのを見つけました。

 

ちなみに、分蜂というのは、ミツバチが群れの数を増やすために行うもので、一般的には、春から初夏にかけてみられるものだそうです。

 

そのため、冬を間近に控えたこの時期の分蜂は珍しいみたいですね。

暖かい日が続いたために、季節を誤解したのでしょうか・・

 

分かれた蜂たちが、うまく越冬できるか、ちょっと心配です。

笠郷公民館の忠魂碑。

2012.10.26

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笠郷公民館の入口のそばに、上の写真の忠魂碑が建っています。

 

この忠魂碑、昭和6年(1931)10月に建てられたこと以外、これまであまり詳しいことが分かっていなかったのですが・・

最近、この他にもう一つ、敗戦後、25年ほどの間、土の中に埋め隠されていたことが分かってきました。

 

どうやら、GHQに見つからないようにしたみたいですね。

また、埋め隠されたといっても、穴を掘ったのではなく、横に倒して、上から土をかぶせただけだったようです。

 

それにしても、一体どこに、埋めてあったんでしょうね。

そして、そんなことが本当に必要だったんでしょうか。

 

いろいろと気になる点がありますが、とりあえず、どの戦争に伴うものなのかから、はっきりさせていきたいと思います。

養老公園の果樹園。

2012.10.25

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先日、聞き取り調査に伺った際、養老公園の果樹園に、イチゴ狩りにいったときの写真を見せていただくことができました。

 

養老公園に、むかし果樹園があったことは知っていたんですが、こんな感じだったんですね。

考えていたよりも、ずっと広かったです。

 

ちなみに、この果樹園が開園したのは、戦後すぐくらい。

イチゴ以外にも、梨や栗、柿などが栽培されていたそうです。

 

また、近くには、マツタケ山もあったみたいですね。

 

今でも、養老公園は、春秋がとくに人気ですが、きっと当時も、楽しかったでしょうね。

はんの木。

2012.10.24

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養老町飯ノ木の田中道麿翁顕彰碑の隣には、1本の「はんの木」が植えられています。

 

これは、養老町飯ノ木に生まれ、自身を「飯木翁」とも称した田中道麿翁を偲んで、数年前に植えられたものなのですが・・

 

実は、地名の由来になった木であるにもかかわらず、地元の子ども達に、はんの木を知らない子が増えてきたことも、植樹された原因の一つでした。

 

はんの木は湿地を好み、養老町の環境に適した樹木なのですが、確かに最近あまり見かけませんよね。

 

みなさんはご存知でしょうか。

もし、あまりよく知らないという方がいれば、道麿さんの顕彰碑の横にありますので、ぜひ一度確認しに行ってみてください。

烏江八幡神社の狛犬。

2012.10.23

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先日、烏江の八幡神社で、口の中にコロコロと動く玉が入っている狛犬を、新たに4体も見つけました。

 

いずれも平成9年(1997)年生まれで、ずいぶんと若い狛犬達です。

烏江の八幡神社は、これまでに2度遷座していて、現在の場所に移ったのが平成9年なので、このときに建立されたんでしょうね。

 

これで、養老町の口の中にコロコロと動く玉が入っている狛犬の発見数は10例になりました。

 

ただ、ちょっと気になったのが、遷座以前の狛犬の姿が、境内になかったこと。

どこかに行っちゃったんでしょうか・・

橋爪神明神社の秋祭り。

2012.10.22

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10月14日(日)、養老町橋爪にある神明神社の秋祭りにおじゃましてきました。

 

この橋爪の神明神社は、寛文5年(1665)に起きた「ヤロカの大水」と呼ばれる大洪水で流出した篠塚神社の跡地に、山田用水に関係のあった橋爪、宇田、中、豊、金屋、大坪、室原の七カ村が、新たに勧進したと伝えられる神社です。

 

その後、何度か再建されたようですが、場所は変わっていないみたいです。

 

そんな神明神社の秋祭りですが、今年は、橋爪区と別所区から合わせて20人ほどが参加されていました。昔は、七カ村からの参詣者も多く、盛大だったことを考えると、小祭りになっているのは、ちょっとさみしい気もしますね。

 

しかし、それにしても、この神明神社、橋爪地内にありながら七カ村で勧進されていたり、篠塚神社の跡地を選んで建立されていたりするなど、いろいろと気になる点があります。

 

何か背景があるんでしょうね。

まずは、山田用水を手掛かりに、もう少し調べてみようと思います。

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