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象鼻山原木マイタケの発生。
2019.09.30
先週の金曜日に、象鼻山の木を使った原木マイタケが顔を出しはじめました。
今年は猛暑が続いており、9月末になってもまだまだ暑い日もあるので、発生するか気になっていましたが、昨年より少しだけ遅めの発生となりました。
毎年、おおよそこの時期にしっかりと顔を出す原木マイタケに感心しています。
ただ、日吉小学校に伏せ込んだ原木からの発生はまだなので、ちょっと心配です。
今日も時間を見て、小学校へ確認に行こうと思います。
2月にワークショップに参加していてただいたみなさんも、7月頃に伏せ込んでいればそろそろ出るころかもしれません。
うまく収穫できたら、是非生涯学習課までご連絡下さいね。
水辺の生き物。
2019.06.06
先日、岐阜県立森林文化アカデミーの養老研修に同行させていただきました。
養老町は山地と低地の両方をあわせもつ特徴的な地形のため、珍しい生き物や植物が多いそうです。
上の写真の撮影場所は、津屋川の中。
写真奥に群生する背の高い植物がヨシ(アシ)で、手前の低いものがマコモだそうです。
ヨシは葦簾(よしず)などに使われるイネ科の多年草で、河川や湖沼の水際に高く群生するそうです。
また、マコモもイネ科の多年草で水辺に群生する植物。食用のマコモダケが有名ですよね。
津屋川の水量が少ない場所は、まるで沼地のように湿地化しているため、イネ科の水性植物が多く繁茂しているようです。
そういえば、昨年の森林文化アカデミーの研修の際に、池辺のドリームパーク前の田んぼでジュウサンホシテントウというテントウ虫を見つけています(写真下 動き回るので、あまり良い写真が撮れていません)。
ジュウサンホシテントウは主にヨシに寄生する虫を食べるため、森林文化アカデミーがある関市や美濃市の田んぼには生息していない虫だそうです。
池辺のドリームパーク周辺は昔、下池という大きな池があった場所。上の写真のようにヨシやマコモが群生した風景が広がっていたのでしょうか。一匹のテントウムシが、このあたりがかつて湿地だった歴史を感じさせてくれました。
緑色の桜。
2018.04.16
養老町石畑にある浄誓寺で、緑色の桜が見頃を迎えています。
この桜は、御衣黄(ぎょいこう)桜と呼ばれ、開花当初は淡い黄緑色、徐々に黄色に変化していき、やがて花の中心部が赤く染まっていくのが特徴。
ソメイヨシノより遅い4月中旬~下旬頃が見頃です。
遠くから見たら葉桜かと思いましたが、今が満開だったのですね。
このめずらしい名前の御衣黄桜。
名前の由来は、緑色の花びらが、平安時代の貴族が着ていた衣服の色「萌黄色」に近いことによるそうです。
現在は全国で見られるようですが、浄誓寺では現住職のお母様が今から60年以上前に、奈良県の園芸店から苗木を取り寄せたことがはじまりとのこと。
今ではすっかり、ご住職が浄誓寺の名木とおっしゃるまでに大きく成長しました。
ちなみに、このほかにも浄誓寺には養老町天然記念物に指定されている「イヌマキ」「ワビスケ」があります。
近隣にお住まいの方の迷惑にならないようご配慮の上、ぜひ、近くにお立ち寄りの際はご覧ください。
養老公園の桃の木。
2017.04.15
先週、養老公園で桃の花が見頃を迎えていました。
親孝行のふるさと会館前にあるこの桃の木ですが、聞くところによると、養老公園内に桃の木はこの1本しかないんだそうです。
ちなみに桃の木の隣には
「明るくて 桃の花に 菜たね さしそぶる」と書かれた歌碑があります。
この歌は、明治6年に愛媛県松山市で生まれた俳人 河東碧梧桐(かわひがし へきごとう)が、塩谷鵜平(えんやうへい)の案内で養老を訪れた時に詠んだものです。
もしかするとこの歌碑を建立した時に、一緒に桃の木も植えられたのかもしれませんね。
養老のカタツムリ。
2016.05.30
今年も、岐阜県立森林文化アカデミーの養老町での実習に同行させていただきました。
養老公園近くの山林でカタツムリを見つけたのですが、よく見ると殻から 頭を出す部分に「蓋」がついていました。(写真下)
どうやらこれはヤマタニシの仲間だそうです。
普通のカタツムリとは違い、蓋をもつことと、やや高さのある円すい型の殻が特徴と教えていただきました。
養老の山は石灰岩が多く、カタツムリの仲間もたくさんいるとのこと。
みんなが日頃見ているカタツムリの中にもヤマタニシの仲間がいるかもしれませんね。
森林文化アカデミーの養老実習。
2015.05.22
今週の水曜日、岐阜県立森林文化アカデミーの養老町での実習に同行させていただきました。
山地の水利や、沖積低地における輪中形成といった養老町の特徴的な環境を中心にご案内をさせていただきましたが、参考になりましたでしょうか。
普段は歴史的な興味をもってこられる方を案内する機会が多いのですが、今回は生物や自然環境がテーマであったため、私もいつもとは違う視点で養老町を見直すことができました。
気づいていないだけで、養老町にも、絶滅が危惧されている生物がたくさんいるんですね・・
ちなみに、下の写真は養老町の白石区で撮影した「オオツヅラフジ」
葛籠(つづら)の原料や生薬に利用されるだけでなく、鴨猟などに使用されるケースもあるそうです。
「アオツヅラフジとよく似ていますが、こちらのほうが珍しいですよ」と教えていただいたのですが、まずは見分け方からですね。
養老の滝のカワガラス。
2015.04.22
今日、養老の滝のすぐそばで、カワガラスを見かけました。
上の画像が、そのカワガラスを撮影したものになります。
カメラをもっておらず、携帯電話を代用したため、あまり上手く撮影できませんでしたが・・
きれいな黒と、ずんぐりとした体型のアンバランスが、とても印象的な鳥でした。
どうやら、なわばりを形成するようなので、次はばっちり撮影したいと思います。
養老公園のムラサキツツジ。
2015.04.02
4月に入り、養老公園のサクラが見頃を迎えています。
この時期になると、カメラを持ち歩く人を多く見かけますね。
そんな中、養老公園内の、妙見堂とこどもの国を結ぶせせらぎ街道にムラサキツツジが咲いているという情報をいただきました。
詳しいことはわかりませんが、ムラサキツツジは日本に自生していないらしいので、植樹されたものなのかもしれませんね。
町内でも、他では見かけない気がします。
現地を確認したところ、こちらもちょうど見頃を迎えていましたので、サクラをご覧になったあとは、ぜひせせらぎ街道にも足を伸ばしてみて下さい。
マイタケの発生。
2014.09.18
先週、今年の2月に植菌を行ったマイタケ原木から、マイタケが顔を出しはじめました。
去年よりも、1週間くらい早い発生です。
今年は、気温が下がりはじめたのが、ちょっと早かったのかもしれませんね。
ちなみに、今年も一番早く発生したのはハゼ、シラカシは3日ほど遅れての発生でした。
一方、今年が2回目の収穫となる原木たちは、今のところ全く変化を見せてくれません。
大丈夫ですかね・・
とはいえ、概ね予定通りなので、前回の植菌ワークショップの参加者を対象とした2回目のワークショップを来週の23日に開催します。
詳細な時間については、直接ご連絡させていただきますが、あまり時間がありませんので、そろそろ準備をはじめておいてください。
たき道沿いの野村モミジ。
2014.08.08
先日、豆馬亭旅館の近くに、野村モミジの切り株が残っていることを教えていただきました。
今ではよく分かりませんが、昭和20年に枯れて切り倒されるまでは、根元から幹が三つに分かれた大きな木で、とても美しい紅葉を見せてくれていたみたいです。
そして、ここでちょっと気になるのが、切り株の場所が、養老の滝へ向かうたき道沿いであること。
大野町が所蔵する寛永10年(1633)の織田河内守由来帳に記された野村モミジの由来によれば、織田長孝が野村モミジの苗木を持ち帰ったのは、養老の滝への道中でしたよね。
いったい、どれくらいの樹齢だったんでしょうか。
H26マイタケ生育状況1。
2014.05.29
2月8日に菌の接種をおこなったマイタケ原木ですが、3ヶ月半ほどで、ずいぶんと菌がまわりました。
中には、樹皮にまで菌がまわっていないものもありますが、まだ「伏せ込み」の工程まで2ヶ月近くあるので、たぶん大丈夫ですよね。
ただ、今年は去年と違い、明らかに雑菌が混入したものも・・
触るのも躊躇してしまうような雰囲気ですが、一方で伏せ込むと何が起きるのか好奇心が隠せない自分もいます。
養老公園の野村モミジ。
2014.05.28
5月になって、養老公園の野村モミジが見頃を迎えています。
ちなみに、野村モミジとは一般的な楓とは異なり、春から秋まで美しい紅葉が続くモミジのこと。
中でも、新緑に混じるこの時期は、特にその美しさが目を引きますよね。
そんな、野村モミジですが、実は養老山中で発見されたという説が有力。
その根拠となっているのが「織田河内守由来帳」という寛永10年(1633)の資料で、大野町史史料編にその内容が掲載されています。
興味のある方は、ぜひ調べてみてください。
象鼻山にヤマツツジが戻ってきました。
2014.05.19
象鼻山にヤマツツジの花が戻ってきました。
私の知る限りでも、花が見られなくなってから、もう10年以上が経過していましたが、やはりシカの食害が原因だったんですね。
昨年の10月に、象鼻山整備促進協議会によって設置された獣害防止策が、早くも効果を発揮しました。
とはいえ、花の数はまだ少なめ。
それほど長くはもたないでしょうから、ぜひ早めに、ご覧になってみてください。
象鼻山のマムシグサ。
2014.04.17
先週の土曜日、象鼻山でマムシグサを見つけました。
マムシグサとは、葉鞘(ようしょう)と呼ばれる茎に似た部分にマムシのような斑点模様があって、苞(ほう)と呼ばれる花に似た部分が、マムシが鎌首をもたげた姿に似ているサトイモ科の植物。
ただ、見間違えるほどは、似てませんよね。
1号墳の北西側に5~6株ほど自生していたので、象鼻山に登られた際には、ついでに探してみてください。
桜井白鳥神社の3本のケヤキ。
2014.02.14
養老町桜井の白鳥神社には、ケヤキの巨木が3本ありました。
このうち、1番大きなケヤキは昭和48年(1973)に養老町の天然記念物に指定され、残りの2本のうち1本も境内で元気に生長しているのですが・・
最後の1本だけは、幹の空洞化が進み、倒壊の危険性が高まってきたため、平成15年頃に切り倒されてしまいました。
ただ、とても立派な木だったため、その後、置物に加工することにしたみたいですね。
ちなみに、下の写真がその置物を撮影したもの。
神社名にある白鳥が描かれていて、直径を測ったところ約1.1mあり、残りの2本はほとんど同じ大きさだったことが分かりました。
切り株は境内に残っていますし、置物も桜井青少年集会所の中に飾られていますので、機会があれば、ご覧になってみてください。
浄誓寺のワビスケ。
2014.02.03
養老町石畑の浄誓寺で、ワビスケ(侘助)が花を咲かせはじめました。
ワビスケ(侘助)とは、椿の一種で、門のそばのイヌマキとともに、養老町の天然記念物に指定されている古木。
どちらも、安政4年(1857)の本堂焼亡に耐えて、現在に残りました。
まだ、咲きはじめたばかりで、3月末頃までは見頃がつづくと思いますので、ぜひご覧になってみて下さい。
ただ、境内なので、マナーは守ってくださいね。
ナンテンの白い実。
2014.01.17
先日、養老町桜井にあるお宅で、白い実を付けたナンテン(南天)を見かけました。
ナンテンは、「難を転じる」縁起の良い木として、養老町でも人気で、現在でも玄関脇や庭隅などに植えられているのをよく見かけるのですが・・
赤いものが主で、白いものはあまり見かけなくなってきましたよね。
40年くらい前には、私の家にも生えていて、喉が痛むと、南天の白い実を煎じて飲んでいました。
ちなみに、はっきりとは覚えていませんが、ほんのり甘い味がしたような気がします。
砂糖か蜂蜜が入っていたんですかね。
現在は、良い薬があるので、この先に煎じて飲む機会はないでしょうが、機会があれば、庭隅に植えてもう一度育てたいと思いました。
勢至にあったムクノキ。
2013.12.25
養老町勢至には、とても大きなムクノキがありました。
場所は、神明神社東の遊具があるあたりで、大人4人が手を広げてやっと取り囲める大きさだったそうです。
しかし、そんな立派なムクノキも、昭和34年の伊勢湾台風で、人の背の高さほどのところから折れてしまいました。
幹の3分の1ほどが空洞になっていたそうなので、ずいぶん弱っていたのかもしれませんね。
また、この伊勢湾台風での勢至の樹木被害は、ムクノキだけに止まらず、集落の南側を中心にスギやヒノキ、イチョウなどの木にまで及んだそうです。
地元の方によると、岐阜県の天然記念物に指定されている竜泉寺のムクノキよりも大きかったという勢至のムクノキ。
一度、見てみたかったです。
ヤツデ。
2013.12.20
今日、養老町高田の除川(よげがわ)沿いで、ヤツデを見かけました。
葉が7~9つに切れ込んでいて、手のひらのような形をしていることから、ヤツデと呼ばれていて、日陰に強く、気温や水やりにもあまり気を使わなくてもよい、育てやすい植物みたいですね。
詳しくは分かりませんが、養老町をはじめこのあたりでは家の入口で見かけることが多く、大きな手のような葉が人を招くように見えることから、「先客万来」の縁起を担いで植えられているか、もしくは「テングノウチワ」といった異名が示すように、「魔除け」の意味で植えられているんだと思います。
人によって好みが分かれるみたいですが、ちょうど今が、花が咲く時期なので、少し気にかけてみてください。
猿のももひき。
2013.12.13
先週、養老山地の頂上近くで、「ヒカゲノカズラ」を見つけました。
天岩戸伝説で、アメノウズメが身につけたともされている蔓状の植物で、身につけるものに例えられて、いろいろな異名がついているみたいですね。
ちなみに、養老での異名は「サルノモモヒキ」になります。
モモヒキというところが、養老町らしいですかね・・