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ひょうたん細工。
2012.07.12
先週の日曜日、養老町総合体育館で「養老町親と子のふれあい広場」が開催され、60組の親子がひょうたん細工に挑戦しました。
ひょうたんは、孝子伝説に登場することもあって、養老町でもなじみ深いものなのですが、細く狭いひょうたんの口から種を取り出す作業は意外にむずかしく、苦労している親子がたくさんいました。
実際にひょうたんを加工するような機会はまずなく、コツもいるので、しょうがないですよね。
しかし、最後はどの組も、しっかりと種を取り出し、思い思いの絵を描いて、カラフルなひょうたん細工を完成させていきました。
私は今回、自分の作品を作ることができなかったので、また機会をみて挑戦したいと思います。
下のメモは、そんな私の覚書きです。
ひょうたんの入手など、準備にいくつかのハードルがありますが、みなさんもチャンスがあれば挑戦してみてください。
【材料】
ひょうたん・紐(房)・ふた・サンドペーパー・細い棒・絵の具
※ひょうたんは事前準備が必要。実ったひょうたんのヘタ部分に穴を通し、半月ほど水に浸す。ふやかしたひょうたんは、内部のわたが腐ってなくなり、外面の皮はめくれるようになるので、皮を剥がす。その後、自然乾燥させておく。
【作り方】
① 細い棒でひょうたん内部の種をかき出す
② 細かめのサンドペーパーで外面を磨く
③ ひょうたんの表面に自由に絵をかく
④ 乾かす
⑤ 紐を結ぶ
これで完成です!
「火打石ワークショップ」参加者募集の終了について。
2012.07.10
平成24年8月26日(日)に実施する「火打石ワークショップ」の申込が定員に達しましたので、参加者の募集を終了させていただきました。
たくさんの申し込み、本当にありがとうございます。
当日は、現地集合・現地解散で、警報等がなければ、雨天でも決行いたします。
会場となる、ふれあいセンター養老の場所がよく分からない方は、養老町教育委員会生涯学習課0584-32-1100までお問い合わせ下さい。
では、当日、会場でお待ちしています。
事故等に気をつけてお越しください。
火打石ワークショップの開催。
2012.07.02
養老町教育委員会では、今年度もNPO法人ニワ里ねっとさんにお願いして、養老町歴史ワークショップ「養老石で火をおこそう」を開催します。
昨年度は、寒い12月の開催でしたが、今年度は、夏休みの課題などにもぎりぎり間に合う、平成24年8月26日(日)の9時30分からの開催です。
会場は、養老町石畑のふれあいセンター養老で、11時半には終了する予定です。
参加は無料。
現地集合、現地解散。
定員は20組50名までになります。
事前に、電話で養老町教育委員会生涯学習課0584-32-1100まで申し込みください。
駐車場も用意しています。
江戸時代、火打石の2大ブランドの1つだった養老産のチャート。
私も去年はじめて、火おこし体験に挑戦したのですが、けっこう簡単に火がつくことに、逆に驚きました。
「こんなに簡単なら、非常用持ち出し袋に入れておけばよい。」なんていう方もいらっしゃいましたね。
当日は、実際に江戸時代に使用された火打石を見ることができたり、火おこしに必要な火打石と火打金を、そのままご自宅に持ち帰って頂けるなど、特典も盛りだくさんです。
参加者に制限は設けませんので、ぜひ親子などでご参加ください。
黒いお薬。
2012.06.27
2日前、職場で青梅をいただいたので、梅肉エキスを作りました。
梅肉エキスというのは、梅の果肉をすりおろし、しぼった汁を、じっくり煮詰めて作るペースト状の食品です。
わが家では、青梅が収穫できるこの時期に作りおきし、主にお腹を壊したときの常備薬として使用していて、なぜか「黒いお薬」と呼んでいます。
下痢以外にも、二日酔いや食欲減退、車酔いなどに効果があるみたいですね。
少し根気は必要ですが、作り方は難しくないので、胃腸が弱りやすいこれからの季節には特にオススメです。
ぜひ、作ってみてください。
ただ、使用する梅の量に対し、出来上がりの量がかなり少ないので、がっかりしないでくださいね。
【 材料・用意するもの 】
青梅(若くて青く固いもの)、おろし器(陶器製かセラミック製)、木綿の布、鍋(土鍋かホーロー製)、木じゃくし、保存用の容器(殺菌したもの)
※金属製の物は使わない
【作り方】
① 青梅を、一粒ずつ、丁寧に濡れ布巾で拭く。
② おろし器で、青梅の果肉を皮付きのまま、すりおろす。
③ 木綿の布で、すりおろした果肉をしぼり、汁を鍋に入れる。
④ 鍋を火にかける。最初は弱めの中火にし、全体が温まってきたら弱火にする
⑤ こげないように、木じゃくしで混ぜながら、弱火でじっくり煮詰める。
⑥ 表面につやがでて、黒くトロリとしてきたら火を止める。
⑦ あら熱がとれたら、保存容器に入れる。常温で長期間保存できる。
高田町誌。
2012.06.26
今日、養老町高田の聞き取り調査の中で、「高田町誌」という冊子があることを教えていただきました。
なんと、養老郡史よりもさらに2年古い大正12年(1923)の発行です。
さらに、高田町誌の隣に写っている「高田人物誌」という冊子の発行は、大正11年(1922)でした。
こんな資料があったんですね。
まったく、知りませんでした・・
その内容については、まだ概観しただけですが、水害や大火の記録が、堤防の切れた位置や火元を含め、詳細に記載されているほか、娯楽などについても触れられていて、これまであまりよく分かっていなかった事実を明らかにできる貴重な資料になりそうです。
なんとか、この情報を多くの方々が共有できるようにしたいところですね。
4つ目の狛犬。
2012.06.22
今週の水曜日、今度は養老町高田の田代神社で、口の中にコロコロと動く玉が入っている狛犬を見つけました。
養老町では、これで4例目になります。
調査などではなく、たまたまそばを通りがかるなどして見つけた数なので、まだ町内には未発見のものがありそうですよね。
次の出会いが楽しみです。
土屋輝雄の松鷲。
2012.06.19
今日、養老町郷土資料館の収蔵庫を整理していて、土屋輝雄氏の描いた絵を見つけました。
まさか、こんなところで見ることができると思わなかったので、びっくりしました。
裏面を確認したところ、どうも旧高田町役場が所有していたもののようです。
土屋輝雄氏は、養老町高田出身の日本画家で、養老町の名誉町民である土屋禮一氏の父親にあたる方です。
身近な生き物の精緻な素描を数多く描かれた方なので、この松と鷲を描いた作品も、とても土屋氏らしいものだと感じました。
近くで、ゆっくり見ることができて、幸運でした。
「タギゾウくんのクイズラリー」準備中。
2012.06.18
養老町教育委員会では、養老町の文化遺産をもっとよく知ってもらうために、「タギゾウくんのクイズラリー」というイベントを計画しています。
このイベントは、夏休み限定(7/21~8/31)の企画で、期間中にいくつかの文化遺産を訪れクイズに答えると、タギゾウくん特別賞がもらえるというものです。
ちなみに、タギゾウくん特別賞は、先着順で、100名様限定になります。
どんなものかについては、上の画像から想像してみてくださいね。
初のタギゾウくんオリジナルグッズになると思います。
このイベントの詳細については、夏休み前に、改めて当ホームページとチラシで広報いたします。
参加者に制限は設けませんので、ぜひ、楽しみにお待ちください。
第13回「家族の絆 愛の詩」の募集を始めました。
2012.06.15
養老町では、親と子が心豊かにふれあうふるさとづくりを目指しており、その一環として、「家族」をテーマとする詩の全国募集を続けています。
今年で13回目を迎えました。
さらに、この募集では、今年から2017年までの間、新たに「養老改元1300年記念賞」を設けました。この賞は、応募された作品の中から「親孝行」を題材にした優秀な作品に対して贈られるものです。
このほか、第1回目から数えて、20,000篇目にあたる応募作品にも記念品を用意しています。
応募の詳細については、養老町のホームページでご確認ください。
ぜひ、この機会に、家族への素直な思いを詩に託してみませんか。
皆さまの応募を心からお待ちしております。
昭和13年の滝谷決壊。
2012.06.12
今日、養老町教育委員会が進めている聞き取り調査の中で、昭和13年(1938)の大雨で起きた、滝谷決壊のお話しを聞くことができました。
これまで、あまり詳しいことを知らなかったのですが、養老町鷲巣をはじめ、滝谷周辺の被害は甚大だったみたいですね。
養老線は砂で埋まり、畑は河原に変わり、養老町大跡の畑には鮒が泳いでいたそうです。
また、こうしたお話しの一方で、明治24年(1891)の濃尾震災による養老町鷲巣の家屋倒壊件数は、ゼロだったことも教えていただきました。
やはり、その土地をよく知ることは、災害の予防には欠かせませんね。
この他、滝谷決壊の被災範囲は、複数の文化財に恵まれた場所でもあるので、こうした情報は、養老町の地形環境の変化を探る上でも有効に活用できそうです。
3つ目の狛犬。
2012.06.11
先週、養老町下笠の早戸神社にある狛犬の口の中にも、コロコロと動く玉が入っていることに気づきました。
こうした狛犬の発見は、養老町では、船著神社や久々美雄彦神社に続いて、これで3例目になります。
さらに、早戸神社の狛犬は、前脚が置かれる鞠も透かし彫りになっていて、とても凝った造りでした。
しかし、それにしても、口の中に動く玉が入っている狛犬は、珍しいと聞いていたのですが・・
どうなんでしょうね。
なんだか、これだけよく見かけると、まだ他にもあるんじゃないかと思ってしまいます。
修道館の屋根の色。
2012.06.07
養老町教育委員会では、今年も、養老町の歴史や文化に関する情報の聞き取り調査を行っていて、今日は、お二人の方にご協力いただくことができました。
ゆっくりとお付き合いいただけたことで、たくさんのお話しを聞くことができ、本当に充実した時間になりました。
ありがとうございます。
中でも、山田貞策が大正初期に建設した修道館の屋根の色の話は、とても印象的でした。
真っ青な空色だったんですね。
上の画像のように、これまで白黒写真でしか見たことがなかったので、すごく意外でした。
この他、伺った多くの内容は、整理し、なるべく早く養老ノートで公開していきます。
ぜひ、楽しみにお待ちください。
※平成25年1月30日に訂正記事掲載。
飯積八幡神社で見つかった定杭。
2012.06.06
養老町の指定文化財の中に、土地改良で直江・飯積間の除(よげ)を取り壊した際に発見された4本の定杭(じょうぐい)があります。
ただ、実際に土地改良で発見された定杭の数は、実は5本で、残りの1本は、ずっと行方不明でした。
ちなみに、定杭というのは、輪中間などで取り決めた堤防の高さを、現地で杭を打って示したもののことで、除というのは、輪中内の村々の内水処理のために設けられた堤防のことです。
ところが最近、ある定杭が、残りの1本の候補として急浮上してきました。
それが、上の画像の定杭です。
平成22年度の文化財調査の際に、飯積八幡神社の境内で発見されました。
上部が欠損していて、判読しづらい部分がありますが、どうも下記のような内容が刻まれているようです。
(除)川南田面ヨリ髙二尺五寸萬一
(田)床髙ニ相成時ハ其田面ヨリ量出シ
(馬)踏二間
※括弧内の文字は、確実ではありません。
出土状況も踏まえると、下図のようなイメージですかね。
ただ、指定した4本のうちの2本に刻まれていた内容は、いずれも
除 川南田面ヨリ髙三尺八寸萬一田
床髙ニ相成時ハ其田面ヨリ量出シ馬踏九尺
というもので、残りの1本の定杭とは少し数字が異なっています。
やはり、それぞれがどこで見つかったかを、なるべく正確に把握することが大事ですよね。
とりあえず、飯積で、この定杭についての情報収集をするところからはじめようと思います。
養老公園の方位石。
2012.06.05
養老公園にある養老の滝のすぐそばに、方位石と呼ばれる石があります。
方位石とは、方位を見定める石のことで、一般的には、船乗りが気象予測や安全祈願のために設置するものが、よく知られています。
ただ、どうも、養老の滝の方位石は、それらとは違うようで、大阪探勝わらじ会という会が、登山記念に設置したものみたいですね。
大正2年(1913)のことだったようです。
しかし、どうして方位石なんでしょうね・・
ひきつづき、もう少し、情報収集を続けたいと思います。
「タギゾウくんの養老ノート」の公開。
2012.06.01
今日から「タギゾウくんの養老ノート」を公開しています。
このコンテンツは、当ホームページの根幹をなすもので、その主な内容は、平成22年度から進めてきた養老町の文化財調査の成果です。
養老町で見聞きした歴史文化に関わる様々な情報を、 文章・画像・位置をもとに収集・記録しておき、インターネットにつながりさえすれば、誰でも、いつでも、どこでも これらの情報を利用できる環境の実現を目指しました。
ただ、収集した情報の多くは、 見聞きした内容をそのまま掲載したものなので、中には内容が矛盾したものもあります。今後さらに調査を深めていく中で、 新たな事実が明らかになり、その真偽が明確になった場合は、情報の追記や修正を行いますので、ご注意下さい。
まだまだ、課題も多いですが、たくさんの方々のご協力を得て、この日を迎えました。
本当にありがとうございます。
ぜひ、みなさんも養老町の記憶に触れてみて下さい。
今年のニワ里ねっと(NPO法人)さんとの企画。
2012.05.30
昨年に引き続き、今年も養老町の歴史文化資源の普及を図るための活動を
特定非営利活動法人 古代邇波の里・文化遺産ネットワーク(NPO法人ニワ里ねっと)
にお願いしました。
具体的な内容については、現在打ち合わせ中ですが、
・養老町歴史講座の実施。
・養老町文化遺産ウォーキングの開催。
・養老町産火打石を用いたワークショップや、象鼻山でのきのこを栽培するワークショップの開催。
などを計画しています。
ちなみに、歴史講座では、象鼻山古墳群の次の時代から、元正・聖武天皇の養老行幸くらいまで。
文化遺産ウォーキングは、勢至南谷を中心として、勢至寺跡や勢至の鉄座、喜勢古墳群、柏尾廃寺跡、戸関遺跡などを巡る企画を計画中です。
詳細が決まりましたら、また当ホームページや、町広報などでお知らせいたしますので、ぜひご参加ください。
大中寺の慰霊法要。
2012.05.28
先週の金曜日、鹿児島県薩摩義士頌徳慰霊祭への参列と、鹿児島市立甲東中学校との交流会のために、鹿児島へ行っていた中学生4名を含む11名が、無事に役目を果たして帰ってきました。
毎年、平田靱負(ゆきえ)翁の命日である5月25日にあわせての訪問であるため、雨に降られることもしばしばなのですが、今年はそれほど悪くなかったみたいですね。
ただ、桜島は噴火していたそうです。
上の写真は、そんな中で、養老町一行が、鹿児島市西千石町にある大中寺にお参りに訪れている様子を撮影したもの。
この大中寺は、養老町の薩摩工事義歿者墓(浄土三昧)から分骨された義士のご遺骨が安置されていて、養老町が毎年必ず訪れる場所の一つです。
ここを訪れると、改めて250年以上前の宝暦治水工事を、身近なものとして感じることができますよね。
また、養老から遠く離れた鹿児島で、自分たちが暮らす町の名前をみることで、ちょっと不思議な感覚に囚われる場所でもあります。
みなさんも、薩摩義士の故郷を訪ねられるときは、ぜひ大中寺にもお参りに行ってみて下さい。
きっと、今よりも薩摩義士のことを、身近に感じていただけると思います。
高田祭が終了しました。
2012.05.21
昨日、無事に、高田祭りが終了しました。
今年は二日間とも天気に恵まれたので、たくさんの人がお祭りを楽しんでいましたね。
また、試楽の日には、猩々山の木彫下絵のいくつかが、半田市で保管されているかもしれないという情報を得ることができ、さらに、その下絵の写しを見ることもできました。
下の画像が、その内一点の下絵(写し)と実物の比較になります。
見た感じは、よく似ていますよね。
ただ、同じモチーフの作品は複数あり、見た目だけで判断するのは難しいそうです。
寸法などの情報を併せて検討するのがポイントみたいですね。
どういう結果になるか、今からとても楽しみです。
「タギゾウくんの自由研究」の公開。
2012.05.14
今日から、当ホームページで「タギゾウくんの自由研究」を公開しています。
このコンテンツは、養老町の子ども達の、歴史文化に関わる自由な研究や学習を支援するために作成しました。
とくに、夏休みなどに家庭で行われる自由研究や、学校の総合的な学習の時間での活用を念頭に置いています。
ただ、当コンテンツには、研究シートやイラストマップなど、子どもだけでは利用の難しいものも含まれているので、ぜひ保護者や学校の先生方には、子どもの好奇心や成長に合わせた補助をお願いします。
また、この「タギゾウくんの自由研究」では、今後も新たな事例情報を公開していきたいと考えています。
効果的な取組み事例がありましたら、ぜひ情報を提供してください。
このコンテンツを通して、養老町の歴史や文化について考える機会が、少しでも、親子や子ども達の間で増えていくと、うれしいです。
室原文楽の床本。
2012.05.11
今週の火曜日、西濃地区を対象とする講座の打ち合わせを兼ねて、養老町の室原文楽保存会の練習にお邪魔してきました。
私は、室原文楽をみるのが初めてだったので、江戸時代に造られた人形の頭をはじめ、何もかもが珍しかったです。
ただ、床本と呼ばれる演目の台本は、太く曲がりくねった文字で書かれていて、私には、まったく読めませんでした。
けれども、なぜだか会員の皆さんは、それでないと調子が出ないみたいですね。
しかし、それでも室原文楽保存会には、現代風の仮名遣いで書かれた誰でも読みやすい床本が、別に用意されていました。
室原文楽を後世に伝えるための心遣いですよね。
室原文楽は、平成24年11月3日(土・祝)に、中津川市の常磐座で開催される岐阜県文楽・能大会に出演予定です。
皆さんも、ぜひ本番の室原文楽を見てみてください。