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室原熊野神社の例祭。
2012.10.12
先週の日曜日、養老町室原にある熊野神社の例祭におじゃましてきました。
私は、はじめてだったのですが、3つの曳山が並ぶ様子が、とても立派でした。
ちなみに、熊野神社の例祭は、秋の間近に迫る豊作を感謝する祭りで、以前は10月5日に固定されていたそうです。
そして、大豊作の年には、2週間も前から、長浜より師匠を招き、子ども歌舞伎の準備をしていたみたいですね。
しかし、今では10月5日に近い土日が、祭りの日になり、子ども歌舞伎についても、平成6年(1994)を最後に、行われなくなってしまいました。
今年の養老町の収穫は、せっかくの大豊作なんですけどね。
できれば見たかったです。
田代神社御鍬祭り。
2012.08.22
一昨日の月曜日の夕方、養老町高田の田代神社で御鍬祭り(おくわまつり)が行われました。
地元の方によると、お伊勢さんの農業信仰に由来があり、江戸時代から続く祭りなんだそうです。
お祭りでは、下高田や島田、東洋町、協進町といった地区が、それぞれ大きな太鼓を打ち鳴らしながら神社前に集合し、順に境内へ入っていきます。
下高田南が先頭みたいですね。
また、太鼓をたたくリズムも決まっていて、この音をきいて、お祭りが今日だったことを思い出す人もいるそうです。
境内には、平日にも関わらず大勢の皆さんがお参りされていて、たくさんの提灯が、とてもきれいでした。
今度は、秋分の日あたりに、例祭も行われるので、興味がある人はぜひ田代神社にお参りに行ってみてください。
犬山祭の報告書。
2012.05.23
昨日、犬山市教育委員会を通じて、「犬山祭総合調査報告書」と「犬山祭のからくり調査報告書」を寄贈いただきました。
ただ、突然のお話しだったので、少し経緯をお聞きしていると、
先日の高田祭に、犬山祭の調査に関わられた先生がお見えになっていて、からくり人形を操作していた中学生に少し質問をしたところ、まれにみる積極的な説明と、将来の祭りを担う自負を示し、今後の自分たちのために勉強したいということで、報告書をお願いされた。
という出来事があったことを教えていただきました。
たのもしいかぎりですね。
頂いた報告書は、いずれも養老町図書館で管理しています。
内容は少し専門的ですが、高田祭を考える上で参考になる部分が多いので、ぜひご活用ください。
明徳船着神社の曳山。
2012.03.30
あまり知られていませんが、養老町明徳の船著(ふなちゃく)神社には、曳山が1輌保管されています。
ただ、今では組み立てられることが無くなっていて、その姿を見ることはできません…。
関係資料も処分されてしまっているそうです。
しかし、つい最近、幸運にも、氏子総代さんから、昭和53年(1978)頃、遷宮記念で組み立てられた際の、曳山の写真を見せていただく機会がありました。
上の画像がその写真になります。
かなり、立派ですよね。上石津町牧田の大工が造ったと伝えられているそうです。
そして、もう1つの初めてが、龍が描かれた幕。
これも、あまり知られていませんが、実は土屋輝雄氏の作品です。明徳に親戚がおり、頼んで描いてもらったみたいですね。
こちらの幕は、10月第2日曜日のお祭りに出されることもあるそうです。
写真は少し不鮮明なので、ぜひ実物をこの目で見てみたいですよね。
5人のでんぐり。
2012.02.22
養老町の高田祭には、3輌の曳山があり、その中の1つに、獅子舞を奉納する神楽獅子山(下河原町)があります。
この下河原町の獅子舞は、祭りの当日や前日に、神社や御旅所などで、奉納されているところを見ることができ、その中でも「でんぐり」とよばれている、3人でバク転する芸がオススメなのですが・・
どうも、地元の人によると、昭和40年代終わりくらいまでは、5人でやっていたようです。
この話を聞いたときは、3人でも大変そうなのに、5人なんて、と思ったのですが、
平成22年度の聞き取り調査で、実際に5人で「でんぐり」をしている写真を見せていただくことができました。
本当に5人いますね・・
見せていただいたのは、この写真だけなので、続きは想像を膨らませるしかないのですが、
できればこの目で見たかったです。
ちなみに、昭和50年代にはいって4人、平成になって2人(まくりざし)、平成7~8年頃から3人になったそうです。
西岩道八幡神社の感謝祭。
2011.11.24
11月20日(日)の午前10時から、養老町西岩道の八幡神社で秋の感謝祭(新嘗祭)が行われました。
秋の収穫が無事に終わったことを感謝するためです。
西岩道の八幡神社では、毎年3月に春の祈年祭、11月に秋の感謝祭を執り行っています。
午後6時頃には、境内に灯りがともされ、神事の後の直会(なおらい)も行われました。
灯りに照らされた境内は、いつもと少し違う雰囲気で、氏神様の新たな一面を発見することができました。
熊野神社例祭と福地神社例祭
2011.10.03
昨日、お昼から、室原の熊野神社例祭と栗笠の福地神社例祭を見に行きました。
午後に二つのお祭りをハシゴするのは大変でしたが・・
曳き揃えの後、急いで福地神社に向かうと、なんとか「お山の道中」に間に合いました。
僕は、室原祭の方は初めてでしたが、どちらも迫力満点で、2カ所回った苦労が報われる週末でした。
H23室原祭。
2011.09.30
10月2日(日)、養老町室原の熊野神社で例祭「室原祭」が行われます。
室原祭には「万歳閣(ばんざいかく)」「鳳凰山(ほうおうさん)」「臥龍閣(がりゅうかく)」の3つの曳車山があり、これらが鳥居の前に曳き揃えられるのが、祭りの見所です。
今年は、午後2時頃になるみたいです。
さらに、その後には、室原文楽保存会による素浄瑠璃の奉納も予定されています。
去年は雨で祭りが中止なってしまった室原祭りですが、今年は曇りときどき晴れの予報。
とても楽しみです。
H23栗笠福地神社の例祭。
2011.09.29
10月2日(日)、養老町栗笠の福地神社で、例祭が開催されます。
みどころは、県の無形民俗文化財に指定されている「栗笠の獅子舞」。
午後2時頃から行われる予定だそうです。
戦時中しばらく中断していた「栗笠の獅子舞」。
しかし、先祖から伝承されてきた誇り高い獅子舞を復興せねばならないと考えた栗笠獅子連中によって、敗戦間もない昭和22年10月5日、「栗笠の獅子舞」は再開されることになりました。
現在も、様々な課題を抱えながら、その維持保存に、保存会の方々による尽力が続いています。
今年は天気も良さそうです。
ぜひ、栗笠獅子連中の勇姿を見に来てください。
養老町教育委員会1982『養老町栗笠の獅子舞』より (S22.10.5)
花祭り
2011.05.17
5月14日(土)に養老町中の應順寺(おうじゅんじ)で「花祭り」が行われました。
毎年5月の第2土曜日に、日吉地区の7ヶ寺が順番に実施していて、もう80年以上も続けられています。
子どもたちが、お釈迦様の像にお花を供え、甘茶をかけた後、お釈迦様を奉った花御堂はリヤカーに乗って、日吉小学校の周辺を練り歩きました。
甘茶を飲んだのは十数年ぶりでしたが、とても甘く感じました。お釈迦様が誕生した日に降ったとされる甘露の雨は、どのくらいの甘さだったんでしょうね・・・
平成23年の高田祭。
2011.04.27
昨日、養老町高田で高田曳車山保存会評議員総会が開催されました。
その中で、今年の高田祭について、おおよその予定が示されましたので、お知らせします。
まず開催日ですが、5月21日(土)が試楽、22日(日)が本楽になります。
少し遅いような気がするかもしれませんが、5月第3土曜日が21日なので例年どおりです。
車山も曳き出されることになりました。
ただ、去年からはじまった試楽のライトアップのみ、今年は見送られるようです。
そのため、おおよそのスケジュールとしては、
21日(土)試楽:8時 飾り付け、15時 曳出し、17時 曳寄せ
22日(日)本楽:10時 愛宕神社奉芸、11時 神幸の儀、13時半 曳出し奉芸、20時 還幸の儀・夜車山曳出し
となります。
本楽の終了時刻は、9時20分頃です。
詳細な運行や、祭りの情報については、昨年作成した「高田祭 愛宕神社春祭」を参考にしてください。
お車の方は養老町役場駐車場が利用できますし、養老鉄道美濃高田駅からも徒歩10分程度で到着できます。
何かと見所の多い高田祭ですが、地元では、三車山が並んで運行するときの、各車山のかけひきを見てほしいという意見もありました。
今回は、カラクリや獅子舞だけでなく、そういった祭全体の進行も楽しんでみたいと思います。
みなさんもぜひ高田祭にお越しください。
御井神社、春の例大祭。
2011.04.13
4月10日(日)に、養老町金屋にある御井神社(みいじんじゃ)の春の例大祭を見にいきました。
御井神社に祀られるのは水を司る神様。そのため、お祭りの日は雨が降るといわれていますが、この日は、雲ひとつない晴天。桜も満開でした。
これは地元の人にとって、珍しいことのようです。
また、雨がよく降ることから、他の地域ではこの「御井神社の春の例大祭」のことを「どじょう祭り」と呼んだりもするようですが・・
地元では一切そういうことはないようです。
帰りに源氏橋に寄ってきました。
満開の桜と菜の花がとても綺麗でした。
前野神社の例祭
2011.04.12
養老町の南蛇持地区には前野神社とよばれる小さな社があります。
昭和44~47年の土地改良時に、蛇持字前野の田んぼから石仏か何かがでてきたことがきっかけだそうで、その辺りの土地所有者3名が社を建てました。
地元に合戦の落人が埋葬されているという言い伝えが残っていたことも影響したようです。
毎年4月の第1日曜日には、お世話している3軒により例祭が執り行われています。
春の祈年祭と、秋葉神社例祭。
2011.03.08
3月6日(日)、養老町西岩道の八幡神社で、春の祈年祭と秋葉神社例祭が開催されました。
この秋葉神社は火防(ひぶ)せの神様として、八幡神社境内の一角に祀られています。
八幡神社で行う春の祈年祭は、今年一年の五穀豊穣を祈るお祭りです。
どちらも、神前のお供え物を唐櫃(からひつ)という箱の中に入れて運びます。
今は境内の社務所で準備するお供も、以前は村の氏子総代さんのお宅から唐櫃で担いで運んでいたそうです。
この春の祈年祭に対し、秋の11月には収穫を感謝する新嘗祭を開催しています。
わが家では「正一位秋葉神社火防守護」のお札を台所にお祀りしていて、悪火から守ってもらっています。
昭和の田代神社例祭
2011.02.10
昨日、養老町高田の田代神社から、昭和40年ごろの写真をお借りすることができました。
その中には、9月の例祭の写真もありました。当時の方が、今より出店も多く、とても賑わっていたことがわかります。また提灯の数も今より多いです。
僕は2年続けてこのお祭りに行っています。
太鼓の音に迫力もあり、今でも十分魅力的な祭りだとおもいますが、当時ほどの活気はないようです。一度来れば、きっとまた来たくなると思うのですが、いかがでしょうか…。
田代神社の例祭についてはコチラもご覧ください。
左義長(さぎっちょ)
2011.01.12
1月9日(日)に、養老町西岩道の八幡神社で左義長が行われました。
左義長とは、「どんど」といわれ、小正月に正月飾りや書き初めを燃やす行事です。
西岩道の八幡神社では、青竹で高さが5mくらいの大きな束を作り、神社の古いお札や門松、しめ飾りを中に入れて焚きます。
点火するのは伊勢参りの代参と決まっていて、その前に伊勢迎えを行います。毎年くじ引きで選ばれた3人が伊勢神宮に参拝しお札をもらってくるので、社に奉納するときには、みんなでお迎えします。
お札を奉納した後には、代参者が用意した料理が振る舞われます。
また、左義長の終わりには、残り火でお餅を焼き、このお餅を食べると風邪をひかないといわれています。
私は、この左義長を「さっぎちょ」と呼んで、楽しみにしていました。
とくに、伊勢のお土産で、竹の笛をもらったのを今でも覚えています。御神酒や白いおこわが、美味しかったのも印象的でした。
鷲巣白山太鼓
2010.10.28
養老町鷲巣には白山神社があり、その由来はかなり古いといわれています。この白山神社の例祭は10月に行われ、古くから祭り太鼓が奉納されてきました。現在はこれを「鷲巣白山太鼓」として養老町の無形民俗文化財に指定しています。
鷲巣白山太鼓の曲目には、村中に神事の始まりを告げる「寄せ太鼓」、神様や代参を迎える「迎え太鼓」、祭りの終わりを告げる「絞め太鼓」など9種類があり、神事と併行して奉納されるのが特徴です。
また、バチ捌きにも工夫があり、長いバチで皮を叩き、短いバチで縁を叩くことで、曲の歯切れを良くしています。
今年は10月10日(日)がお祭りで、鷲巣白山太鼓が奉納されました。
僕は初めて見ましたが、これまでに見た太鼓とはすこし違った印象を受けました。
養老神社例祭
2010.10.14
10月8日(金)、養老公園内にある養老神社で祭りが行われ、調査に伺いました。
午後1時より、神事が始まり、まず養老神社で神輿に遷された御神体は養老町白石の燈明を経て、御旅所へ移られました。
そして、午後7時、この祭りの一番の見どころである松明行列が始まりました。これは、天皇行幸を祝った時の模様を再現していると言われています。
この松明行列は、数十年前までは、青年団が中心となり山道を練り歩いたそうです。また、その様子は養老町の平野部からでも確認できたというお話も聞くことができました。
現在では青年団活動の沈静化や山火事の危険性が考慮され、小中学生が中心になり、山道ではなく舗装された道路を練り歩くようになりました。地元にとっては、物足りなく感じるそうですが、それでも2m近くある松明を振り回す姿は、今まで見た祭りでは感じることのない衝撃を覚えました。
また、行列が終わった後の御旅所は松明の火で照らされ、とても幻想的でした。
午後8時頃、御神体が養老神社に還され、祭りは無事に終了しました。
養老神社の祭は僕にとって、衝撃と感動が大きく、調査ということをしばし忘れました。
ぜひ、来年も見に行きたいと思います。
秋祭り開催
2010.10.06
10月2日(土)、3日(日)には、町内のあちこちでお祭りがありました。
このうち、僕は船附八幡神社と栗笠福地神社のお祭りを、調査を兼ねて見に行きました。
土曜日に伺った船附八幡神社の例祭は、高い櫓に設置した4張の太鼓を叩くのが本来の姿だったのですが、時代の流れとともに安全性や人的な問題を配慮し、今年また櫓が低くなったようです。
しかし、このことによって子ども達が太鼓の演奏に参加できるようにもなりました。
櫓には昼間から練習をして、マメがつぶれても叩き続ける子や、太鼓が破れんばかりに気合いを入れて叩く大人達の熱気が印象的でした。
日曜日に伺った栗笠福地神社の例祭では、初めて「栗笠の獅子舞」を見ることができました。
滑稽な獅子を表現した「剣呑み」や、アクロバットな動きの「羽根越し」には見物人から拍手がおくられていました。
また、子どもを肩に担いで舞台を一周する「お山の道中」はとても迫力がありました。
ただ、予定していた祭り踊りは雨で中止となり、福地神社のお祭りは獅子舞の奉納で終了しました。
残念です。
同日行われた室原熊野神社例祭の曳車山も雨で曳き出されることはなかったようです。
来年は晴れてほしいなぁ。
秋祭り
2010.09.27
9月23日(木)、朝方は不安定な天気でしたが、夕方には落ち着きを取り戻し、無事に田代神社の例祭が執り行われました。
昨年より踊りの参加者が多く、屋台も出ていて賑わっていたように思います。
養老町では、この田代神社の例祭を皮切りに、あちこちの神社で祭りが執り行われます。その中には、祭りの一部が文化財に指定されているものがあり、ここで二つ紹介させて頂きます。
一つは、養老町室原に鎮座する熊野神社の例祭です。地域の安全や五穀豊穣を祈願して行われます。
祭りには「万歳閣(ばんざいかく)」「鳳凰山(ほうおうさん)」「臥龍閣(がりゅうかく)」の車山が華をそえます。この3輌は約250年前から現存し、岐阜県の有形民俗文化財に指定されています。
日程は10月3日(日)、午前7時より車山の曳き出しが始まり、午後3時に全ての車山が熊野神社に集合。そして午後4時からは、今年初めての試みである、浄瑠璃が上演されます。
もう一つは、船附八幡神社の例祭です。
養老町船附は濃州三湊の一つとして栄えた地域であったため、華やかな祭り踊りの奉納を行っており、昔は大垣市からも参加する人がいたほどでした。
「でんがらがし踊り」「どじょう踊り」「白川踊り」の3種目があり、これらは「船附民謡」として養老町の無形民俗文化財に指定されています。
また、地元の努力により昔ながらの形態を残している祭りであり、木で組まれた櫓に上がった太鼓や、たくさんの提灯には心躍らされます。
日程は10月2日(土)、3日(日)の2日間。時間は午後7時からです。
先日の土曜、日曜にはリハーサルも行われ、祭りにかける意気込みを感じます。
ただ、今のところ週末は雨の予報。
晴れてくれれば良いのですが…。