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養老町の歴史文化資源

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地中深く眠る旧石器

養老町の旧石器時代の遺跡は、象鼻山古墳群と京ヶ脇遺跡の二つがあります。これらの遺跡は、どちらも山頂や山麓といった高い場所で発見されました。このことは、旧石器人が高い場所を好んだことを示しているように思えます。しかし、実際にはそうとは言い切れません。なぜなら、養老町の平野部は、濃尾平野の東高西低の地盤運動の影響をうけ、さらに縄文時代には海に水没したからです。これにより、平野部の旧石器人の生活していたであろう地面は、現在の地表から50~70mも下にあると考えられています。そのため、現在の私たちには、養老町の平野部に旧石器人が生活していたかどうかを確かめることができていないのです。当時は、ユーラシア大陸と陸続きでした。きっと、この広い平野部のどこかに旧石器人が残した遺跡があるはずです。

濃尾平野の地下構造のイラスト

参考資料

  • 大垣市教育委員会1997『大垣市遺跡詳細分布調査報告書-解説編-』
  • 養老町教育委員会2007『養老町遺跡詳細分布調査報告書』
  • 須貝俊彦2001「養老断層の活動履歴調査と天平・天正大地震」『古代学研究』第154号

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