History 歴史
桜井の古墳人
大正10年2月、桜井古墳に火薬が仕掛けられました。古墳の埋葬施設に使用されていた石が目的です。そして墳丘の中からは、長さ3間、幅5尺、高さ9尺の石室が発見され、側壁は100~200貫の石、天井は100貫程度の盤石で覆われていました。さらに石室の中からは、5体の人骨が発見されています。そして、不思議なことに、この5体の人骨は、普通の人よりも背が高かったようです。当時の日本人の身長は、現代人よりも低かったと想定されていることから、このことは桜井古墳に葬られた遺体が、渡来人であった可能性を示しています。大陸や朝鮮半島から、養老まではるばるやってきたのでしょうか。
参考資料
- 養老町教育委員会2007『養老町遺跡詳細分布調査報告書』