Cultural Properties 文化財
上方白鳥神社の神宿制
- ■指定:養老町指定文化財
- ■種別:民俗文化財
- ■種目:無形民俗文化
- ■時代:江戸
養老町上方にある白鳥神社では、「神宿(かみやど)」と呼ばれる宮当番制度が200年以上守り続けられています。
当番である神宿はくじにより決定します。そして、神宿は神のみしるしである鰐口を1年間床の間で守り、さらに次の戒律を厳守しなくてはなりません。
①自宅の2階や屋根に上がってはいけない。
②4本足の動物を食べてはいけない。
③身内や親戚、村内に出産、葬儀があった場合は、その日から3日間、自分で食事を作らなくてはならない。これを「別火(べっか)」と呼ぶ。
④大晦日から元日にかけて、座敷にこもり、一言も喋らずに神に奉仕する。この間の食事は全て別火。また朝昼晩には、白鳥神社の門松にある「ほうかっぷ」に米、餅、ボラ肉をお供えする。
この他にも定期的な神社の清掃から祭りまで、神事の一切を世話するため、神宿には一年間大きな負担がかかります。
しかし、神宿に選ばれることは、氏子にとって無上の光栄です。