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養老町の歴史文化資源

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Cultural Properties 文化財

養老神社経塚出土品

  • ■指定:岐阜県指定文化財
  • ■種別:有形文化財
  • ■種目:考古資料
  • ■時代:藤原期

昭和37年3月養老神社敷地内改良工事のとき、旧石垣をはずして採土中、一個の無釉瓶を発見しました。この無釉瓶は巻揚げ式工法によるもので、陶土は小石まじりの荒いものを使っています。高さ33.8㎝、胴径31.2㎝、常滑古陶に属する12世紀後半のものです。その中に次の品が入っていました。
一 経筒 厚さ3㎜の銅板を枉げ、鋲で止め、底は折返し胴にかぶせ、盛蓋式、蓋の上面には四弁座を具した大ぶりの中空宝珠鈕を付して、周縁は切り込みのある八花形として、各先端に瓔珞がつけられています。12世紀後半の製作です。
二 和鏡3面 山吹双雀・瑞花鴛鴦・流雲双禽の文鏡で、平安期の作風で直径10㎝余りのものです。鏡の技法は古く大陸から伝わったものですが、経塚が造営されるようになった平安時代には、日本の豊かな文様の鏡が多く作られるようになりました。
三 刀子の破片は4つに折損しその一片を失っています。鉄製の短刀で鏡と同じく、魔除けの意味で副埋されたものと思われます。
四 火打鎌 鉄製で全体に銹化が著しく、一端を欠くほか遣存されています。長さ8㎝、復元すれば約9㎝で、上方に孔が一個あけられています。

経塚出土品の画像

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