Cultural Properties 文化財
白石村古文書
- ■指定:養老町指定文化財
- ■種別:有形文化財
- ■種目:古文書
- ■時代:江戸
白石村の古文書は寛文4年(1664)から明治初年までのものがあり、代々の庄屋が土地・貢租・村況などの村全般にわたって取り扱ってきました。
そのうち免定の一部等と、畑年貢減免願について掲上します。
免定は、役所から村にあてた徴税令書で、村の田畑別作付面積によりそれぞれ石高を決定し、これに租税の割合を乗じて本途物成(本年貢)とこの外、口米は代官所の費用にあてられる税、欠米は年貢米輸送したときなどのこぼれ米、込み米は年貢米を計るときにできた不足米を補うため、何れも余計に納めるものです。
(一) 免定
一高百六拾石五升 白石村
此田畑拾九町弐反壱畝拾歩
内
畑四反三畝弐拾九歩 神田引
田畑八反三畝拾参歩 永不納成ル
田壱町五反六畝壱歩
取米拾三石四斗壱升九合
反八斗六升取
畑拾六町三反七畝弐拾七歩
取米七拾六石九斗八升壱合
反四斗七升取
二口米合九拾石四斗
此欠米口米四石五斗弐升
但壱石に付口米三升
欠米二升
二口米九拾四石九斗弐升
右之通被仰付候之条、守其意、霜月
晦日を切て、急度皆済可仕者也
寛文四年辰拾月弐拾五日
武井 伊兵衛
升内 六之丞
脇屋金左エ門
白石村庄屋・百姓中
(二) 白石村畑方年貢減免願
天保6年(1835)5・6月の大雨による畑作不作で村方困却して、年貢減免を願いでたものです。
乍恐以書付奉願上候
右は多芸郡白石村畑方の儀、当五月より六月迄折々大雨ニて諸作生立不仕候ニ付、小前一統迷惑仕、勿論夫食喰越殊近年米穀高直ニて、一同難澁仕候間、依之何卒畑方御年貢御慈悲以御勘弁、御引方被爲、仰付被下置候様、幾重二も奉願上候、右願之通御聞済被成下置候ハゝ一同難有仕合奉存候 以上
天保六年末九月
多芸郡白石村庄屋
幸右エ門
年寄 磯八
百姓代武重郎
笠松
御役所