Cultural Properties 文化財
中村検地御帳等
- ■指定:養老町指定文化財
- ■種別:有形文化財
- ■種目:古文書
- ■時代:江戸
一 美濃国多芸郡中村戸籍
明治3年(1870)庚午の年に一部の地方で作られた戸籍法で庚午戸籍といわれるもので珍らしい戸籍簿です。
戸籍については、江戸時代は宗門改帳がその役目をはたしていましたが、明治政府になって明治5年壬申の年に全国に新しい戸籍簿が作られこれを壬申戸籍といいます。庚午戸籍はその中間的なものといえます。
庚午戸籍では、宗門改帳のように檀那寺のことは書いてありませんが、戸主・職業・家族・年齢・続柄・婚姻関係の外、所有する土地の石高、所有する牛馬まで載せています。
二 多芸中村検地御帳
寛文8年(1668)の中村の検地帳二冊です。
中村は寛永12年(1635)大垣領となってから明治維新までの間に、十数回検地を行っています。
薮田と書かれている土地が多いが、これは開墾地をさすもので、すべて下田・下畑で田六町六反八畝二五歩、畑三町七反二畝一四歩です。
総反数三五町六反四畝一一歩、その分米(標準生産高石高)は四二四石四升、内薮田は一〇三石四斗五升七合です。