Cultural Properties 文化財
岩手藩炭会所藩札
- ■指定:養老町指定文化財
- ■種別:有形文化財
- ■種目:古文書
- ■時代:江戸
この藩札は幕府旗本岩手陣屋(現、不破郡垂井町)竹中氏(五千石)が天保4年(1833)発行した壹匁銀札です。竹中氏は江戸中期頃には多大の借金をかかえ、その返済に苦慮していました。その財政緩和のため藩札を発行しております。竹中氏の領知は殆んど山間部であり、木炭が生産されていました。藩札発行の目的は木炭の売買・運搬の便をはかることであるが、領主側へ手数料が入るので財政難緩和にも役立ちました。炭の売員取引には必ずこの札を炭会所で入手し又現金と取換える場合も炭会所を経ることとなりその都度手数料は領主の収入となりました。