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養老町の歴史文化資源

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Cultural Properties 文化財

養老美泉辯註 田中大秀・秦鼎書翰

  • ■指定:養老町指定文化財
  • ■種別:有形文化財
  • ■種目:典籍
  • ■時代:江戸

一 養老美泉辯註
養老孝子伝説で酒になった美泉について飛騨高山の国学者田中大秀は滝の水であるととなえ、名古屋の漢学者秦鼎は菊水泉であるととなえて激しく論争しました。
大秀は滝のかたわらに文化12年(1815)に「養老美泉辯碑」を建ると共に「養老美泉辯註」という本を著し、鼎は文化13年に菊水泉のかたわらに「菊水銘碑」を建てました。
早野家の「養老美泉辯註」は大秀がその高弟早野有章に、その初版本を与えたものです。
二 田中大秀・秦鼎書翰
高田の早野有章は七太夫、勝肥ともいい、田中大秀から国学を秦鼎から漢学を学び、教養の高い文化人でありましたが、両先生が養老の美泉について、はげしい論争をしていたので板ばさみとなって苦しい思いをしました。
この二通の書翰は、田中・秦両師からのもので、いづれも相手を激しく論難していますが、その信念の強さと二人の個性がよく表われています。
田中大秀の手紙には「養老美泉辯註」を少しでも多く売ってほしいなどと書いています。

養老美泉辯註 田中大秀・秦鼎書翰の画像

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