Cultural Properties 文化財
柿経
- ■指定:養老町指定文化財
- ■種別:有形文化財
- ■種目:典籍
- ■時代:不明
昭和8年2月、水田造成のため、蛇持の色目橋東の大きな池の底をさらえていたとき、水面下約8mの所から柿経がたくさん発見されました。柿とはヒノキの薄い板のことで、これに墨で経文を一行ずつ書いたものが柿経です。経文は古来十七字詰で書かれます。柿の寸法は長さ約24cm、幅1cm内外、厚さ1mm足らずのもので、頭は山形に切ってあります。お経を書写して埋めることを埋経といいますが、仏の教えを永久に伝えるため埋経し、その功徳によって自分と他の人の菩提を願うことが平安以後さかんに行われました。柿経も埋経の一つです。
写真:奈良文化財研究所提供